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» 2016年12月07日 11時00分 UPDATE

ET2016獣道レポート:3大クラウドサービスの裏通りで、ひっそりと輝く組み込み業界の星々 (1/4)

エレクトロニクス/組み込み分野に詳しい大原雄介氏が、IoTブームに沸く「ET2016/IoT Technology 2016」をレポート。「IoTというより、もうちょっと組み込みっぽい感じで!」というMONOist編集部のざっくりした依頼に応えるべく展示会を訪れた大原氏の前には“獣道”が広がっていた……。

[大原雄介,MONOist]

 2016年11月16〜18日にパシフィコ横浜で開催された「ET2016/IoT Technology 2016」。主なレポート記事はこちらの特集サイトにまとまっているのでお読み頂くとして、筆者はMONOist編集部から裏通りの取材を依頼されたものの、歩いてみたら“獣道”だったという感じのレポートになってしまった。

3大クラウドサービスに群がるエコシステム

 会場の中央部には「Amazon AWS」(Photo01〜04)、「IBM Watson IoT」(Photo05、06)、「Microsoft Azure」(Photo07〜Photo09)という3大クラウドサービスベンダーが並んだのは半ば意図的なものではないかという気もするのだが、事実上IoT(モノのインターネット)がクラウドなしでは成立しない(クラウドなしのIoTは、ただのユビキタスコンピューティングでしかない)ことや、また当面データ処理の中心がクラウド側に置かれていることもあってか、従来的な組み込みシステムの提案はほとんど見られなかった。

Photo01 (Photo01)C-33ブースのアマゾン ウェブ サービス ジャパン。お隣が日本IBMである(クリックで拡大)
Photo02Photo03Photo04 (Photo02〜04)4社のパートナー(アクロクエストテクノロジー、グローバルワイズ、オージス総研、ブレインズテクノロジー)がそれぞれ4種類のソリューションやサービスの展示を行うという、全体として小ぢんまりとしたもの(クリックで拡大)
Photo05Photo06 (左、Photo05)日本IBMの展示ブース全体。小間数がアマゾン ウェブ サービス ジャパンの倍近かったこともあり、かなりの数の展示があった。(右、Photo06)「Watson IoT」については日本IBM自身による展示もかなり多かった(クリックで拡大)
Photo07 (Photo07)今回最大規模のブース面積だった日本マイクロソフト(クリックで拡大)
Photo08Photo09 (Photo08〜09)パートナー数も各種。もっとも、ソフトウェアとかソリューションというよりは「Windows 10 IoT」の実装や「Azure」との接続を前面に打ち出したものが多かった(クリックで拡大)

 これら3大クラウドベンダーのブース以外を見渡しても、自身でのクラウドサービスの提案とか、クラウドを使わないサービスといった話はほぼ見当たらず、これらのクラウドサービスへの接続性だったり、外部のセンサー類をどう接続するかだったり、といった事柄に終始していたのはちょっと残念ではあった。

 全体的に、ソフトウェア側の提案は余り無く(もちろん例外はあった。後述)、従来よりもさらにハードウェア主体の展示会の傾向が強まっていた印象である。

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