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» 2016年12月12日 10時00分 UPDATE

CAD読みもの:設計業務における「標準化」とはどういうことか

工業分野では、「標準化」とは「技術仕様を確立する過程」という意味で定義されるようです。

[CAD Japan.com/MONOist]
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本記事は、CADを快適な環境で使ってもらうソリューション専門街「CADJapan.com」から転載しています。


標準化と共通化

 「モノづくりを標準化して、設計業務の効率化を図りたい」といったご要望をお聞きすることがあります。「標準化」に向けての主なアプローチとして、部品・ユニットの流用を徹底して行うといった「共通化」を挙げられています。それでは「共通化」を進めていくだけで「標準化」が実現できるといえるのでしょうか。

 そもそも、モノづくりにおける「標準化」とはどのようなことなのでしょうか。工業分野では「標準化」とは「技術仕様を確立する過程」という意味で定義されるようです。

 私は設計業務における「共通化」と「標準化」を以下のように捉えています。

  • 「共通化」

 過去製作した部品・ユニットを流用することによって図面作成枚数の削減やストック部品の回転率を上げる。ただし、使用されるものは過去製作したことがある部品・ユニットに限定されるため、似たような形状・仕様のものを検討する場合でも再度設計側で使用可否判断が必要となる。

  • 「標準化」

 部品・ユニットの仕様や属性に関して設計意図を明確にすること。属性と仕様のマトリックス表として表すことも可能であり、図面は標準図面として公開され、都度出図・配布は行わない。なお、標準化されたものは、一度も作ったことのない部品・ユニットであっても、以後は設計側の検討を経由せずに製作手配してもよいということとなる。

 「共通化」は「標準化」のための1つのアプローチであることは間違いありません。

 しかしながら「過去図面を設計部サーバなどに蓄積しておき、ここからなるべく流用していく」という環境を構築するだけでは真の標準化には到達できないといえます。「標準化」のためには、製品体系の整備と明確な仕様を定義することが必要となります。

(CAD Japan H.U)

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