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» 2016年12月28日 11時00分 UPDATE

製造マネジメント 年間ランキング2016:トヨタはなぜカンパニー制を導入したのか、キーマンインタビューで知る製造業IoT (1/2)

2016年に公開したMONOist製造マネジメントフォーラムの記事をランキング形式で振り返る。1位と2位には、トヨタ自動車のカンパニー制導入に関する記事が入った。

[朴尚洙,MONOist]

 IoT(モノのインターネット)活用が本格的に求められるようになった2016年の製造業。MONOistでもつい先日、製造業×IoTをテーマとしたセミナーを東京で開催したばかり(大阪でも2017年1月27日に開催します。申し込みはこちら!)。AI(人工知能)やVR(仮想現実)/AR(拡張現実)も、製造業で広く適用できるめども立ってきました。

 そんな2016年、MONOistの製造マネジメントフォーラムで多く読まれたのは、一体どんな記事だったのでしょうか。2016年に公開した記事のランキング(読まれた回数)ベスト3とトップ10、そして(編集担当が)興味深かった記事を幾つか紹介したいと思います。

2016年はトヨタ節目の年

 第1位に輝いたのは、「トヨタが組織の壁を壊す、9つのカンパニー制へ移行」でした。

 トヨタ自動車は2016年4月1日から、技術開発本部や車両系生産技術・生産本部、デザイン本部など機能ごとに分けていた組織を、製品を軸としたカンパニーに分散させる全社的な体制変更を実施しました。

ヘッドオフィス 未来創生センター
コーポレート戦略部、経営支援室等の直轄部署、事業開発本部、渉外・広報本部、総務・人事本部、情報システム本部、経理本部、販売金融事業本部、調達本部、カスタマーファースト推進本部、生産管理本部、TOYOTA Gazoo Racing Factory
ビジネスユニット 第1トヨタ(北米本部、欧州本部、アフリカ本部、国内販売事業本部)
第2トヨタ(中国本部、アジア・中東・北アフリカ本部、東アジア・オセアニア本部、中南米本部)
先進技術開発カンパニー
Toyota Compact Car Company(トヨタ自動車東日本)
Mid-size Vehicle Company
CV Company(トヨタ車体)
Lexus Internatinal Co.(トヨタ自動車九州)
パワートレーンカンパニー
コネクティッドカンパニー
新興国小型車カンパニー(ダイハツ工業)
表 トヨタ自動車の2016年4月からの新組織。ビジネスユニットに2016年10月発表の新興国小型車カンパニーを追加した

 ヘッドオフィスを除いた、事業を進めるビジネスユニットは9つのカンパニー組織から構成されています。この記事では、先行開発を担う「コネクティッドカンパニー」「先進技術開発カンパニー」、車格ごとの「Toyota Compact Car Company」「Mid-size Vehicle Company」「CV Company」が新設されることを紹介しました。

 2016年10月には、100%子会社化したダイハツ工業を中核とする「新興国小型車カンパニー」を新設することも発表しています(関連記事:トヨタが新設する「新興国小型車カンパニー」、ダイハツに開発生産を一本化)。

カンパニー制の導入の狙いを図形で説明する豊田章男氏 カンパニー制の導入の狙いを図形で説明する豊田章男氏

 そして第2位には、このカンパニー制導入の狙いを、トヨタ自動車社長の豊田章男氏が直接説明した『豊田章男社長が謎かけ「十角形の角から引ける対角線の本数は」』が入りました。

 「大きくなりすぎたトヨタ」(豊田氏)の仕事の進め方を変えていくことがカンパニー制導入の目的です。同氏はその理由について図形を用いて説明しています。謎かけの詳細は記事本体をお読みいただければと思います。

 トヨタ自動車は、これまでの自前主義を排して積極的な社外との連携を進めようとしています。2016年は、そんな変わろうとするトヨタにとって節目となる年だったといえるのではないでしょうか。

NECの松下裕氏 NECの松下裕氏

 第3位は、好評連載「製造業×IoT キーマンインタビュー」から、『なぜNECは「製造業×IoT」に全力を振り切れたのか』が入りました。

 NECで、IoTによる製造ビジネス革新に積極的な取り組みを推進する「NEC Industrial IoT」を立ち上げた、同社執行役員の松下裕氏へのインタビュー記事です。

 トップ10では第7位に、パナソニック 理事 梶本一夫氏へのインタビュー『きっかけは「スマホショック」、パナソニックがIoTに舵を切る理由』も入っています。製造業が、IoTを契機にどのように変わって行くべきと考えているかを感じられると思いますので、併せてお読みください。

 第4〜10位については、以下のランキング表から記事内容を確認していただければと思います。

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