AR表示がずれない世界初の車載ヘッドアップディスプレイ、コニカミノルタが開発VRニュース(2/2 ページ)

» 2017年01月16日 11時00分 公開
[朴尚洙MONOist]
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フレームレートに課題も「解決できるめどは立っている」

 会見では3D AR HUDのデモも披露した。デモの内容は2種類に分かれている。1つは走行速度に合わせて、速度を示すメーターの表示位置を変えるものだ。例えば、市街地で時速40kmで走行しているときは40m先にあるように、高速道路で時速80kmで走行しているときは80m先にあるようにして、常にドライバーにとって見やすいようにすることができる。

速度を示すメーターのAR表示の位置を変えるデモのイメージ「3D AR HUD」によるメーター表示 速度を示すメーターのAR表示の位置を変えるデモのイメージ(左)。走行速度が高いと遠めの位置で、低いと近めの位置でAR表示を行う(クリックで拡大) 出典:コニカミノルタ

 もう1つは、3D AR HUDの前方を動く歩行者(を模した人形)に対するAR表示の重ね合わせだ。3D AR HUDと3Dではない通常のAR HUD(3D機能がオフ)のAR表示を比較し、その効果を示すものだ。

正面から見た状態であればAR表示は歩行者からずれない視点を横に動かして見るとずれてしまう 前方を動く歩行者(を模した人形)に対するAR表示の重ね合わせのデモ。通常の「AR HUD」では、正面から見た状態であればAR表示は歩行者からずれない(左)が、視点を横に動かして見るとずれてしまう(右)(クリックで拡大) 出典:コニカミノルタ
正面から見た状態でもAR表示はずれない視点を横に動かして見てもAR表示はずれない 「3D AR HUD」では、正面から見た状態でも(左)、視点を横に動かして見てもAR表示はずれない(クリックで拡大) 出典:コニカミノルタ
「3D AR HUD」の2種類のデモ(クリックで再生)

 今回のデモでは、AR表示にちらつきは見られるなど、フレームレートに課題があるようだったが、「商品化時期までには解決できるめどは立っている」(山田氏)としている。

 なおコニカミノルタは、「オートモーティブワールド2017」(2017年1月18〜20日、東京ビッグサイト)で3D AR HUDを出展する予定だ。

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