AI技術を活用し廃棄物発電施設の自動化と省力化を推進AIニュース

JFEエンジニアリングは、同社が運転/管理する廃棄物発電施設に、日本IBMの「コグニティブテクノロジー」を導入すると発表した。同技術と同社のJFEハイパーリモートにより、国内外にあるプラントの最適操業と自動化/省力化を進めていく。

» 2017年02月22日 08時00分 公開
[MONOist]

 JFEエンジニアリングは2017年2月6日、同社が運転/管理する廃棄物発電施設に、日本IBMの「コグニティブテクノロジー」を導入すると発表した。2017年度中に、廃棄物発電施設に同技術を試験導入する計画だ。

 同社はこれまで、横浜本社内のリモートサービスセンターに設置したJFEハイパーリモートで遠隔操業し、廃棄物発電施設の運転を長期にわたって安定的に維持してきた。また、同センターで管理しているビッグデータを分析し、有効に活用すべく検討してきた。

 今後は、最適な運転予測や熟練運転員の知見など、あらゆるデータを蓄積し、それをコグニティブテクノロジーへ移転して以下のように活用する。

 まず、プラントの運転データに熟練運転員の知見や設計ノウハウを組み合わせ、自動で最適な運転状態を維持する。また、同社が蓄積してきた運転技術、メンテナンス技術、トラブル事例などの情報から最適な対応方法を導き出し運転員に指示。これにより、これまで本社技術者や専門メーカーに問い合わせていた対応を迅速化する。

 同社では、JFEハイパーリモートとAI技術によって、国内外にあるプラントの最適かつ安全な操業と自動化/省力化を進めていく。

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photo 横浜本社リモートサービスセンター

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