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» 2017年03月22日 11時00分 UPDATE

モノづくり×ベンチャー インタビュー:GLM設立秘話(後編):部品メーカーと思いを共有、そしてパリから世界進出 (2/3)

[松永弥生,MONOist]

クーペスタイルのスーパーカー「GLM G4」で世界進出

 2016年9月。GLMは、「パリモーターショー2016」でスーパーカー「GLM G4」をお披露目した。「若きサムライ企業がやってきた」と主催者の評価を受け、メイン会場のパビリオンワンでの出展という、手厚いもてなしを受けた。

「パリモーターショー2016」でメディア取材に応じるGLMの小間裕康氏 「パリモーターショー2016」でメディア取材に応じるGLMの小間裕康氏(クリックで拡大) 出典:GLM

 「G4」とは、プライベートジェットの呼称の1つでもある。トミーカイラZZで培った「走りは面白くあるべき」という考えを継承しつつ、ラグジュアリーな快適性を付加したモデルがGLM G4のコンセプトだ。小間氏は「4ドアのクーペスタイルで、大人が4人ゆったりと乗れるクルマは世の中にほぼありません。このセグメントを1つ作り出したい」と意気込む。

「パリモーターショー2016」では「若きサムライ企業」として手厚くもてなされた 「パリモーターショー2016」では「若きサムライ企業」として手厚くもてなされた(クリックで拡大) 出典:GLM

 1970年代にあったスーパーカーブーム。当時は、けたたましい音を出し周囲からの注目を浴びるのがスーパーカーのステータスという風潮があった。エンジンの音、匂い、振動もスーパーカーに乗る楽しみの1つだった。

「GLM G4の価格は、現在ディーラー向けにマーケティングしている最中」と語る小間氏 「GLM G4の価格は、現在ディーラー向けにマーケティングしている最中」と語る小間氏

 しかし、今の30〜40歳代の人々は、大きな音や大量の排気ガスを出して注目を集めるようなまねはしたくないと考える。小間氏は「環境に対する意識が高い世代にとってのラグジュアリーは、海の上を静かに滑って進むクルーザーのようなイメージ」と分析する。

 ロードノイズやエンジン音に邪魔されず、自然の音や風を感じながらクルマを楽しむ。そうした新しいスタイルのスーパーカーを体現するのがGLM G4だ。

 パリモーターショー2016では「パビリオンワン」というルノーやフェラーリ、フィアットといったエキゾチックなカーメーカーと同じメイン会場に出展した。多くの来場者やメディアの注目を集め、世界中のディーラーやサプライヤーとの縁もできたという。

 現在、GLMに世界各国から問い合わせが殺到している。GLM G4やトミーカイラZZの購入希望だけではなく、投資したいという問い合わせも多い。「これまで、数十億円の資金を調達をしてきましたが、今後の開発では数百億円の開発費用が必要となります。資金調達もグローバルにやっていきたいと考えています」(小間氏)。

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