米マテル、需要管理の効率化とグローバルサプライチェーンの構築を目指す製造IT導入事例

米Mattelは、エンド・ツー・エンドのサプライチェーンプロセス全体の改善のため、米JDA Software Groupの製造業向け計画ソリューション「JDA Manufacturing Planning」とフローキャスティング「JDA Flowcasting」を採択した。

» 2017年03月23日 09時00分 公開
[MONOist]

 米玩具メーカー大手のMattelは2017年3月7日(現地時間)、エンド・ツー・エンドのサプライチェーンプロセス全体の改善のため、米JDA Software Group(JDA)の製造業向け計画ソリューション「JDA Manufacturing Planning」とフローキャスティング「JDA Flowcasting」を採択したと発表した。需要管理の効率化と、俊敏で即応性のあるグローバルサプライチェーンの構築を目指す。

 Mattelはこの2つのソリューションにより、S&OP(セールス&オペレーションズプランニング)、需要計画、マスター計画、生産計画、および顧客との協業の改善を図る。JDAはソリューション設計および2017年前半の実装に向け、蘭KPMGと協業する。実装にはアップグレードプロセスやIT環境の管理を考慮し、JDAクラウドサービスを活用。両社は既にこの2年間で、サプライチェーンコントロールタワーの設計と需要主導型の新しい計画・補充プロセスの第1フェーズを構築した。

 Mattelは、変化する市場に常に対応することで成長してきたが、一方でグローバルサプライチェーンの最適化による全体的な収益性の改善も目指している。マージンを最適化しつつ市場の需要に対応できる能力と柔軟性を維持するために、グローバルでのサプライチェーン計画ソリューションの導入が重要だという結論に至ったという。

 JDAについては、消費財メーカーに対する経験とエンド・ツー・エンドの複雑なグローバルサプライチェーンプロセスの管理に対する能力を評価して採択した。JDAを活用することで、市場のダイナミックな変化を生かし、製品を迅速かつ効率的に市場投入することが可能だとしている。

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