工具など通信販売大手の新物流拠点に小型で低床式の無人搬送車を納入FAニュース

日立製作所は、工業用間接資材通信販売大手のMonotaROが新設した物流拠点「笠間ディストリビューションセンター」に、小型/低床式無人搬送車「Racrew」を154台納入した。

» 2017年04月25日 07時00分 公開
[MONOist]

 日立製作所は2017年4月12日、工業用間接資材通信販売大手のMonotaROが茨城県笠間市に新設した物流拠点「笠間ディストリビューションセンター」に、小型/低床式無人搬送車「Racrew(ラックル)」を154台納入したと発表した。

 Racrewは、指定した位置まで棚ごと自動搬送できる無人搬送車で、2014年に販売を開始した。900×960×380mmと小型で、積載重量は最大500kg、走行速度は最大60m/分。運用データを基に分析/シミュレーションを実施し、利用頻度の高い部品や商品の棚を短い搬送時間で済む位置に配置したり、渋滞の少ない搬送ルートを選択するなど、搬送効率を改善させる機能も備えている。

 今回、Racrewを導入した笠間ディストリビューションセンターは、延べ床面積約5万6200m2、出荷能力最大4万件/日の大規模拠点だ。Racrewにより、商品が保管されている棚ごと指定位置まで自動搬送することが可能になるため、作業者のピッキングを容易にし、省力化や生産性の向上に貢献する。

 近年のeコマースの進展により、物流業界ではオペレーションの省力化や取り扱いアイテム/物量の変動に対する柔軟性など、効率的な配送システムの確立が求められている。同社ではRacrewの拡販により、効率的な物流システムの構築に向けたロジスティクス・ソリューションを提供していくとしている。

photo 小型・低床式無人搬送車「Racrew」
photo MonotaROの笠間ディストリビューションセンター

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