人工知能脅威論は何が間違っているのか製造マネジメント メルマガ 編集後記

AIが仕事を奪うわけではなく……。

» 2017年05月30日 12時00分 公開
[朴尚洙MONOist]

 この記事は、2017年5月30日発行の「製造マネジメント メールマガジン」に掲載されたMONOist/EE Times Japan/EDN Japanの編集担当者による編集後記の転載です。


人工知能脅威論は何が間違っているのか

マサチューセッツ工科大学のエリック・ブリニョルフソン氏 マサチューセッツ工科大学のエリック・ブリニョルフソン氏

 AI(人工知能)の進化が止まりません。つい先日も、グーグル(Google)の「AlphaGo」が囲碁のチャンピオンに完勝しました。国内でも将棋の電王戦で、コンピュータが名人に勝利を収めています。

 こういったAIの進化に対して「今までの人間の仕事を奪う」「2045年には技術特異点(シンギュラリティ)を迎えて人間を支配するようになる」といった意見も聞かれます。いわゆるAI脅威論です。

 このAI脅威論を明確に否定しているのが「機械との競争」や「ザ・セカンド・マシン・エイジ(第2の機械時代)」などの著書で知られる、マサチューセッツ工科大学 スローン経営大学院教授のエリック・ブリニョルフソン(Erik Brynjolfsson)氏です。同氏は、PTCの年次ユーザーカンファレンス「LIVEWORX 2017」で「The Second Wave of the Second Machine Age(第2の機械時代の第2の波)」と題した講演を行い「AIは脅威ではない」と強調しました。

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