加減速時間を短縮し、広範囲で動作可能な多用途適用型ロボットFAニュース

安川電機は、多用途適用型ロボット「GP」シリーズの新たなラインアップとして、可搬質量25kgの「MOTOMAN-GP25」を発売した。最高速度制限を廃し、加減速時間を短縮。新たな軌跡制御を採用したことで、軌跡誤差が従来比80%減少した。

» 2017年06月13日 07時00分 公開
[MONOist]

 安川電機は2017年5月29日、多用途適用型ロボット「GP」シリーズの新たなラインアップとして、可搬質量25kgの「MOTOMAN-GP25」を発売した。主な用途は自動車、機械関連部品などの搬送、組み立て、シーリング、ロードアンロード、研磨など。販売価格はオープンとなる。

 MOTOMAN-GP25は、従来の最高速度制限を撤廃し、加減速制御を改善。ロボットがどのような姿勢であっても、ロボットの出しうる最高速度で動作し、加減速時間(トップスピードまでの加速時間と停止までの減速時間の合計)を短縮する。

 また、新たな軌跡制御を採用し、同社従来比で軌跡誤差を80%低減した。これにより、テスト運転やプレイバックの時も動作速度変化によらず、常に同じ軌跡で動作できる。

 周辺機器との干渉が少ないスリムアームにより、小型ながら広い動作範囲を確保した。手首軸には保護等級IP67を標準採用。手首部とケーブル出口部への異物浸入対策が強化され、従来機種よりも外乱に強い構造とした。給電ケーブルは1本のみで、断線時にはプログラミングペンダント上で異常箇所を瞬時に表示する。

 さらに、世界各地域の電圧や安全規格などに対応する新型コントローラー「YRC1000」と組み合わせて使うことで、ロボットのパフォーマンスを最大限に引き出せるとしている。

photo 多用途適用型ロボット「MOTOMAN-GP25」(左)とコントローラー「YRC1000」(右)

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