LPWAとエッジコンピューティングを用いたIoTプラットフォームの実証実験製造ITニュース

オムロンは、アーキテクトグランドデザイン、慶應義塾大学と共同で、LPWAとエッジコンピューティングを組み合わせたIoTプラットフォーム「IoT PLANET HIGHWAY」の実証実験を開始した。

» 2017年06月14日 09時00分 公開
[MONOist]

 オムロンは2017年5月31日、アーキテクトグランドデザイン、慶應義塾大学と共同で、IoT(モノのインターネット)プラットフォーム「IoT PLANET HIGHWAY」の実証実験を開始した。

 IoT PLANET HIGHWAYは、LPWA(Low Power Wide Area)技術とマルチホップ・ネットワーク技術、エッジコンピューティング技術を組み合わせたものだ。今回の実証実験では、オムロンが開発した環境センサー側でのエッジコンピューティング技術を活用し、通信やクラウドの負荷を下げ、遠隔地から信頼性の高い環境データが収集できるかを検証する。

 実験には、慶應義塾大学のキャンパスと周辺施設を利用する。同大学の日吉キャンパスにマルチホップ・ネットワークを敷設し、日吉キャンパスとその周辺施設間の数kmをLPWA技術で接続する。日吉キャンパスに敷設したネットワークの各ノードに環境センサーを取り付け、そこからのセンシングデータを一度日吉キャンパス内のエッジサーバに集約する。その後、LPWA技術を介してコアサーバに無線伝送する。

 同実験では、アーキテクトグランドデザインがPWA技術の最適化やマルチホップ・ネットワークによるLPWA通信距離の向上を担い、オムロンが環境センサーのデータ構成を長距離伝送に向けて最適化する。慶應義塾大学は自立分散ネットワークを活用したセンシングデータ、モニタリングに適したサービスアプリケーションの構築を担当する。

photo 実証実験の概要

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