シリコンバレー=米国ではないモノづくり総合版メルマガ 編集後記

もちろん米国内にありますが。

» 2017年06月22日 12時00分 公開
[朴尚洙MONOist]

 この記事は、2017年4月27日発行の「モノづくり総合版 メールマガジン」に掲載されたMONOist/EE Times Japan/EDN Japanの編集担当者による編集後記の転載です。


シリコンバレー=米国ではない

 半導体やITなど、多くのものごとで世界の最先端を行っているといわれるのがシリコンバレーです。米国カリフォルニア州のサンノゼ、サンタクララ、マウンテンビュー、クパチーノ、パロアルト、サニーベールなどの街をカバーする一帯です。

 もともとはインテルやAMD、NVIDIA、ザイリンクス、アプライドマテリアルズ、ケイデンス・デザイン・システムズなどの半導体関連企業が集まっていたことから付けられた名称です。多くの半導体メーカーが買収などで統合されたこともあり、今ではアップルやグーグル、Facebook、オラクルといったIT企業が本社を置いているイメージの方が強いかもしれません。

 シリコンバレーと言えば、スタートアップやベンチャーが新たな挑戦をしやすく、それらを助ける投資家が多数存在していることもよく話題になります。多くの挑戦があるからこそ成功が生まれ、成功した者が次の挑戦に投資するというサイクルが回っているというのです。

 日本でもスタートアップやベンチャーを育成すべきという話があると、必ずと言っていいほどシリコンバレーが引き合いに出されます。結論としては「シリコンバレーはまねできないから、イスラエルやベルリン、ボストンあたりが参考にならないか」という感じになるのですが。

 このシリコンバレーについて、経済産業省主催の“Connected Industries”シンポジウム(関連記事:世耕経産大臣がConnected Industriesをアピール「協調領域を最大化してほしい」)に登壇したパナソニック ビジネスイノベーション本部 副本部長の馬場渉氏から興味深い話がありました。

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