GEがPredixのソリューションとパートナーを拡大、AIやロボット活用も製造ITニュース

米GEは、インダストリアル向けの新たなソリューションと、産業用IoTプラットフォーム「Predix(プレディックス)」を活用したソリューションやパートナーシップを発表した。

» 2017年06月27日 09時00分 公開
[MONOist]

 米GEは2017年6月13日(現地時間)、インダストリアル向けの新たなソリューションと、産業用IoT(モノのインターネット)プラットフォーム「Predix(プレディックス)」を活用したソリューションやパートナーシップを発表した。

 その1つが、GEデジタルが提供する統合ソリューションだ。クラウドベースのフィールドサービスマネジメント(FSM)ソリューション「ServiceMax」と、アセットパフォーマンスマネジメント(APM)製品群を組み合わせた新しいインダストリアルサービスモデルとなる。同サービスにより、潜在的な機器の不具合を事前に把握でき、適切な部品やツールの迅速な手配が可能になるという。2017年後半からの提供を予定している。

 また、GEベンチャーズがインダストリアル向けの機器・アセットの検査を行う新会社「アビタス・システム」を設立。新会社では、Predixベースの予知データ解析やロボット技術、AIを駆使し、石油・ガス、輸送、エネルギー業界向けに検査サービスを提供する。ユーザー企業の検査データ分析や、規制や天候などの外部情報の統合、自動による欠陥特定などをサポートする。

 Predixを活用した新たなソリューションやパートナーシップも発表された。発電機器全体の発電効率を向上するため、Predixベースの分析アプリケーション「デジタルユーティリティー」を発表した他、新たなパートナーシップとして英PwCや仏ダルキア、デンマークのマースクドリリングなどとの協業を発表。PwCとの協業では、電力会社向けのPredix電力供給業務ソリューションを今夏に発売する予定だ。仏ダルキアでは、170基以上のガスエンジンにPredixを採用した「myPlant APMソリューション」を搭載し、CO2排出を低減しつつ、フランスの24万世帯に電力を供給するという。マースク・ドリリングとは、掘削船の生産性向上を目的とした、データ主導型のパイロットプロジェクトパートナーシップを締結している。

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