危険箇所で動画を再生するARを利用した安全管理システムFAニュース

明電舎は、ARを利用した安全管理システムの運用を開始したと発表した。ARグラスを装着して工場内を歩くと、あらかじめ設置してあるビーコンに反応し、作業者が危険箇所を察知、認識できる。

» 2017年07月04日 07時00分 公開
[MONOist]

 明電舎は2017年6月20日、AR(拡張現実)を利用した安全管理システムの運用を開始した。ARグラスを装着して工場内を歩くと、あらかじめ設置したビーコンにARグラスが反応し、作業者が危険箇所を察知、認識できる。

 同システムは、初めて現場に入る作業員や警備員に対し、危険箇所をARで事前に知らせて危険を回避することを目的に開発された。半径2〜3mに作業員が接近するとARグラスの内蔵センサーがビーコンに反応し、その場で再生される動画を止まって視聴するという仕組みだ。ビーコンのサイズは46×24.5×3.5mmで、重さは5g。

 ARグラスに内蔵したSDカードに動画が保存され、危険な箇所や安全帯非着用、撮影禁止場所などの特別ルールがある場所に応じて動画を再生する。ヘルメットにARグラスを取り付ける金具も製作した。

 今後、実際の現場で本システムを活用することで改良を重ね、各現場への展開を目指すとしている。

photo 安全管理システムの使用イメージ
photo ARグラス付きヘルメット

関連キーワード

運用管理 | Beacon | FA | 工場 | 拡張現実 | FAニュース


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.