SIGFOXの普及を目指し、KCCSとアドバンテックが協業製造マネジメントニュース

京セラコミュニケーションシステムは、IoTネットワーク「SIGFOX」の普及に向け、アドバンテックと戦略的パートナーシップを締結した。M2.COM規格準拠のSIGFOX対応製品をラインアップに追加するなど、センシングデバイスの市場拡大を目指す。

» 2017年07月13日 09時00分 公開
[MONOist]

 京セラコミュニケーションシステム(KCCS)は2017年6月7日、同社が提供するIoT(モノのインターネット)ネットワーク「SIGFOX(シグフォックス)」の普及に向け、アドバンテックと戦略的パートナーシップを結んだ。

 KCCSは、フランスSIGFOXのグローバルIoTネットワークサービス「SIGFOX」を日本国内で提供している。SIGFOXは、産業IoT向け標準プラットフォーム「M2.COM」規格のコアメンバーで、欧米を中心に同サービスを展開している。一方、アドバンテックは、M2.COM規格に準拠したワイヤレスIoTセンサーノード製品を販売。今回の提携によりKCCSとアドバンテックは、日本市場におけるIoTサービスの飛躍的な普及を目指す。

 SIGFOXは、利用コストが安く、消費電力も少ないIoTネットワークだ。グローバルで同一のIDやネットワークを利用できるため、グローバル展開も容易だ。これらの特長を生かしたセンシングデバイスが容易に開発できるよう、アドバンテックはM2.COM規格準拠のSIGFOX対応製品をラインアップに追加する。また、KCCSの「SIGFOXパートナープログラム」に参画し、SIGFOXネットワークを活用したIoTサービスの普及を促進する。

 さらに両社は、アドバンテックの国内代理店を通してセンシングプラットフォームの顧客開発をし、KCCSのグループ会社やシンガポールと台湾におけるSIGFOXオペレーターのUnaBizと連携して、東南アジアでもソリューションを展開する。これにより、M2.COMベースのセンサーノードについて、2020年までに100万台市場にすることを目標とする。

 IoTデバイスの普及は、当初予測されたほど進んでおらず、その要因として通信やサービスに関するコストや電源の確保、クラウド上でのデータ活用の仕組み、また、センシングプラットフォームの標準化の欠如などが挙げられている。

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