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» 2017年07月14日 09時00分 UPDATE

“本当に進む”問題解決〜現場のコンサル力で事業を変える(3):その問題、要は何なの!? 「帰納法」で情報整理! 演習&コツ (1/2)

机上の空論になりがちな「問題解決」、それを本当に進めるための“現場のコンサル力”向上のヒントをお届けする本連載。第3回は、本質的問題を明らかにする“集めた情報の正確な要約”についてお話しします。

[馬場秀樹(株式会社VSN),MONOist]

集めた情報の正確な要約が本質的問題を明らかにする

 前回は問題解決のプロセスにおける“集めた情報の要約と仮説設定”に必要な「帰納法」についてお伝えしました。さまざまな情報を集め、そこから「要は何が言えるのか」を端的に示す力はどんなビジネスシーンでも求められます。

 さらに、そこから導き出した要約の背景には何があるか、洞察&仮説設定を行い、本質的問題にアタリを付けます。

 問題解決において、このフェーズが最も重要と言っても過言ではありません。さまざまな場面で見られる小さな問題たちの“根本”を探り当てられない限り、永遠に問題は解決しないからです。

 そこで、前回出題した演習の答え合わせをする前に帰納法のポイントをおさらいしましょう。

  1. 「分析のための基礎パーツ」を原因で分類する
  2. 分類したそれぞれのグループを要約し、「上位層パーツ」を作る
  3. 「上位層パーツ」をまた原因で分類、要約する
  4. これを繰り返して最上位の一つの要約にする
  5. この最上位の要約に「なぜこんなことが起きているんだろう」と問い掛け、その答えを洞察して仮説を立てる
  6. 仮説が正しいことを数値で証明し、証明できれば「本質的問題」と断定する

 上記ポイントを押さえた上で、以下の演習にチャレンジいただきました。

 システム開発とともに付随するインフラの提案から運用までを行う「ABCシステム」のシステム運用1部では、度重なるシステムの停止に悩まされていました。そこで情報の収集と深掘りを行い、以下のような基礎パーツを導き出しました。これを「帰納法のポイント」に従って仮説設定まで実施してみてください(詳細データは使用しないため、ここでは6.の仮説証明は省略します)。

 これらを帰納法のポイントに沿って論理的に要約していきましょう。

演習解説:ABCシステムで起こっていることとは

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 まず、最初の分類ですが、前回で「原因別に分類し、要約」「市場の情報や部門の業績などは概念で分類・要約」と説明したかと思います。それにより、以下の4つに分類できます。

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 さて、(1)と(2)に比べ、類似性の高そうな(3)(4)はさらに集約できそうです。

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 最後に全てをまとめてみましょう。

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 いかがでしょうか。もちろん、回答は一つではありませんので、ご自身がどのような軸でまとめたのか、振り返ってみてください。また、これらがしっかりと「伝わりやすい日本語」になっていることがとても重要です。

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