病気の予防や痛みの緩和、安価なケアで注目すべき10の技術医療機器ニュース

米Frost & Sullivanは、調査分析書「2017年のヘルスケア・ウェルネス用途のトップテクノロジー」を発表した。2017年に注視すべきヘルスケア・ウェルネス用途の新興テクノロジーのうち上位10を特定している。

» 2017年08月03日 15時00分 公開
[MONOist]

 米Frost & Sullivanは2017年7月19日、調査分析書「2017年のヘルスケア・ウェルネス用途のトップテクノロジー」を発表した。2017年に注視すべきヘルスケア・ウェルネス用途の新興テクノロジーとして、10項目を挙げている。

 同書では、病気の予防や痛みの緩和、より安価なケアの提供を目的に用いられる新興技術を分析した。注目の10のテクノロジーとして、プレシジョン・オンコロジー、分子診断、効果予測バイオメーカー、がん・腫瘍プロファイリング、細胞治療、遺伝子編集、ヒト・マイクロバイオミクス、免疫エンジニアリング、バイオベター、ティッシュエンジニアリングを挙げている。

 患者自身が主体的に治療に関わるなかで、注視すべき分野には、ビッグデータ、個別化医療、埋め込み型チップ、医療デリバリーシステム、ウェアラブル・モニタリング・デバイスを挙げている。

 製薬企業やバイオテクノロジー企業は、ヘルスケア・ウェルネス向けのテクノロジーに向けた研究開発、及び病気の発症要因を個別の患者ごとに特定する個別化医療の実現に向けた研究開発に注力している。

 一方で、マイクロテクノロジーやナノテクノロジーの急速な進化は、精密医療に用いられる革新的技術に対するベンチャーキャピタルや民間投資家からの投資を促している。疼痛管理や神経科学、ホルモン療法、代謝性疾患といった分野にも世界的に多くの資金拠出やクラウドファンディングが行われている。特にBRICs諸国の研究機関や企業間での連携が進み、テクノロジー開発企業は特定の治療分野におけるイノベーションを主導する企業との提携、将来有望なテクノロジーの開発に着手している。

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