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» 2017年09月01日 10時00分 公開

プロフェッショナルVRソリューション:製造業や建設業のVRシステムに「VIVE」が選ばれる2つの理由

製造業や建設業をはじめとする「プロフェッショナルVR」において、最も広く利用されているVRシステムの1つがHTCの「VIVE」だ。VIVEが選ばれる理由は2つある。サポートが充実した「ビジネスエディション」の存在と、全身の動きをトラッキングできるオンリーワンの機能性だ。

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 2016年から再度注目を集めるようになったVR(仮想現実)。とはいえ、現時点で利用可能なVRシステムは、スマートフォンを表示デバイスとして流用するタイプがほとんどで、入力デバイスとの連携をはじめ、VRの特徴の1つであるインタラクティブ性を確保した製品はあまりが多いとはいえない。

 製造業や建設業をはじめとする「プロフェッショナルVR」において、最も広く利用されているのがHTCの「VIVE」になるだろう。最近は展示会にVRが活用される機会が増えているが、特徴的な円形のくぼみを持つHMD(ヘッドマウントディスプレイ)と、先端が穴形状になっているコントローラーを渡されることが多いのではないだろうか。それこそがVIVEだ。

 HTC NIPPON ディレクター Sales Operation, VR Business Unitの西川美優氏は「VIVEがプロフェッショナルVRで選ばれる理由は大きく分けて2つあります」と語る。1つは、事業者向けに最適なサービスサポートの体制を用意するなどした「VIVEビジネスエディション」の存在だ。プロフェッショナルVRの市場が活性化し始めた2017年春ごろから、注文が殺到しているという。

HTC NIPPONの西川美優氏と「VIVE」 HTC NIPPON ディレクター Sales Operation VR Business Unitの西川美優氏と「VIVE」。西川氏が手に持っているHMDの前、左右のコントローラーの間にあるのは「VIVEトラッカー」。手や頭以外の箇所やモノに付けて、その位置をトラッキングするために用いるオプション製品だ

 もう1つの理由は、「全身の動きをトラッキングできるVR機器は、現在のところVIVEだけ」(西川氏)というオンリーワンの機能性にある。例えば、スマートフォンをHMDとして活用するVRは、頭の向きを検知してVRの表示エリアを変える機能しかない。また、センサーをHMD装着者の前方にのみ設置するVRは、上半身の動きしかトラッキングできない。これらに対してVIVEは、部屋の中に赤外線レーザーを発信するセンサーを2個設置することにより、対角線が約5mの空間内における全身の動きをトラッキングできるのだ。

 VIVEの外観の特徴になっているHMDの円形のくぼみや、コントローラー先端の穴形状は、赤外線レーザーを検知するセンサーになっており、全身の動きをトラッキングする上で重要な役割を果たしている。西川氏は「対角線が約5mの空間を確保できれば、自動車の設計データを実寸大で確認したり、複数の人間がVR空間内で一緒に作業したりできます。プロフェッショナルVRになくてはならない機能と言ってもいいでしょう」と強調する。

全身の動きをトラッキングできる「ルームスケールVR」はプロフェッショナルVRになくてはならない機能だ 全身の動きをトラッキングできる「ルームスケールVR」はプロフェッショナルVRになくてはならない機能だ

主な用途は「トレーニング」「デザインレビュー」「ショーケース」

 西川氏は、プロフェッショナルVRにおけるVIVEの主な用途として「トレーニング」「デザインレビュー」「ショーケース」の3つを挙げた。

 工場や建設現場の作業の場合、実物を使ったトレーニング環境を多数整備することは難しい。そこでVRを活用すれば、より現場に近い状態を体験しながらトレーニングを行う事ができる。例えば、フォルクスワーゲンが工場で作業を行う前のトレーニングにVRを活用している。また、ある大手建築デベロッパーは、クレーン作業のトレーニングにVRを用いているという。

 日本国内の事例では、積木製作が開発した建設現場の高所作業などを体感できる「安全体感VRトレーニング」などがある。顧客からは「高所を歩く」という動作を体感できることを求められており、そこで必要とされたのが全身の動きをトラッキングできるVIVEだった。

 デザインレビューは、自動車業界での活用が広がっている。オートデスクの3Dビジュアライゼーションソフトウェア「VRED」などを用いて、開発中の車両モデルの設計データを実寸大でレビューするというものだ。レビュー作業に、世界各地の拠点から参加できる点も大きなメリットになっている。

「VIVE」と「VRED」を用いた自動車内装のデザインレビューのイメージ 「VIVE」と「VRED」を用いた自動車内装のデザインレビューのイメージ 出典:オートデスク

 設計という観点では、DVERSEの「SYMMETRY alpha」やImmersionの「TrueScale」などが注目を集めている。SYMMETRY alphaはSketchUpの3D CADデータをVR空間に表示するツールで、TrueScaleはVR空間内で平面の図面として書いた内容を3Dデータとして再現するツールだ。建築分野が主な用途として想定されており、これらのツールを活用すればモデルルームなどが不要になるのではという意見もあるという。

 ショーケースの例となるのが、ジャガー(Jaguar)が2016年11月に行ったコンパクトSUV「E-PACE」の体験会だ。車両設計に用いた3Dデータを活用することで、E-PACEのデザインだけでなく、その製造工程なども含めてVRで顧客に体感してもらった。好評だったことから、2017年7月にも同様の体験会を開催しているという。

2017年内に「Daydream」対応のオールインワンVRシステムを投入

 プロフェッショナルVRになくてはならない存在になっているVIVEだが、次世代技術の開発も進めている。開発課題としては、PCとの接続の無線化、HMD装着者の視線の方向を検知するアイトラッキング、VR空間を対角5m以上に広げること、音響の3D化など多数ある。「HTC単独ではなく、パートナー企業と連携して技術開発を進めていきます」(西川氏)という方針だ。

 また、HTCとしては新しいVIVEファミリーとなるVRシステムの開発も進めている。グーグル(Google)のVRプラットフォーム「Daydream」に対応したオールインワンのVRシステムを2017年内に発売する予定だ。西川氏は「現在販売中のVIVEほど本格的なVRシステムではありませんが、オールインワンであることやその手軽さを考慮すれば、プロフェッショナルVRに活用する余地も十分にあるでしょう。HTCは、さまざまな形でVRの可能性を広げていきたいと考えています」と述べている。

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提供:HTC Nippon株式会社
アイティメディア営業企画/制作:MONOist 編集部/掲載内容有効期限:2017年9月30日