CEATEC JAPAN 2017
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» 2017年10月03日 07時00分 公開

製造業IoT:「家庭用IoTでの勝ち組はまだいない」シャープがAIoTプラットフォームの外販強化 (1/2)

シャープはAIoTへの取り組みを強化。新たにクラウド関連サービスのブランド統合を進める他、AIoTプラットフォームの外販を強化していく方針を示した。

[三島一孝,MONOist]

 シャープは2017年10月2日、「CEATEC JAPAN 2017」(2017年10月3〜6日、千葉県・幕張メッセ)の前日会見において、同社が重点領域として位置付ける「AIoT」についての戦略発表を行った。新たにAIoTクラウド関連サービスを「COCORO+」ブランドに統合する他、AIoTプラットフォームの外販を強化する方針を示した。

AIとIoTを組み合わせた機器やサービス展開を進めるシャープ

photo シャープ 副社長執行役員 AIoT戦略推進室長 兼 欧州代表 石田佳久氏

 シャープでは「人に寄り添うIoT=AIoT」を事業ビジョンとして掲げており、人工知能(AI)を活用したIoT機器の展開を強化。IoT機器を通じて人を知り、AIが最適な提案を行う、人が主役となるスマートライフを実現することを目指している。これらの取り組みの中で、自社の機器のサービス提供基盤として「AIoTプラットフォーム」の展開に取り組んでいる。既に同社内でAIoTを通じた製品サービスとしては、「ROBOHON」やスマートフォン、テレビ、キッチン家電、エアコンなど8カテゴリーに拡大。サービス提供などを通じて知見を蓄積し、プラットフォームの精度などを強化している状況である(※1)

(※1)関連記事:「ヘルシオ」が食をIoT化、宅配の食材を並べてボタン1つでプロの味に

 シャープ 副社長執行役員 AIoT戦略推進室長 兼 欧州代表 石田佳久氏は「家庭環境におけるAIやIoTの活用についてはまだ正解例がない状況だ。その中でシャープでは既に幅広い製品群を用意している。特に自然に会話を理解し、話を進めていける技術というのはグローバルの他企業にない強みだと考えている」とシャープ独自の特徴について述べている。

photo シャープが目指すスマートホーム事業(クリックで拡大)出典:シャープ

 シャープでは今回、この「AIoTプラットフォーム」の外販を強化していくという。同プラットフォームは、各種機器のIoT化および音声対話を実現する「AIoTモジュール(ハードウェア)」、クラウドを使って音声対話を実現する「音声対話機能」、機器やサービスの利用状況を解析する「データ解析機能」、データ解析結果からユーザーニーズを把握し、顧客満足度の高いサービスを実現する「顧客サービス支援機能」、顧客のシステムと簡単に連携する「WebAPI」などから構成される。同プラットフォームを活用することで、多種多様な機器のIoT化や音声対話を可能にし、新たにIoTサービスを簡単に始めることが可能だとしている。

photo シャープのAIoT戦略の象徴的製品である「RoBoHoN」(クリックで拡大)

 石田氏は「大企業であれば自社でクラウドベンダーなどと組んでIoTプラットフォームを構築することなどが可能だが、そうでない企業も存在する。そういう企業と組んでプラットフォーム販売を進める一方で、新たなサービスモデルの構築などに取り組んでいきたい」と述べている。

photo シャープが外販を進める「AIoTプラットフォーム」(クリックで拡大)出典:シャープ

 さらに今までさまざまなサービスとして展開してきたクラウドサービスを「COCORO+」ブランドに統一し、同ブランドを中心にサービス展開を進めていく方針なども定めている。

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