テレワーク人材の3D CADスキル教育や業務受託で協業を開始CADニュース

ワイズスタッフ、応用技術、SEEZ、オートデスクは、テレワークを活用した建築設計の人材育成と業務の受託において協業を開始した。3次元CADのスキル教育/業務発注などをワンストップで提供する。

» 2017年10月06日 13時00分 公開
[MONOist]

 ワイズスタッフ、応用技術、SEEZ、オートデスクは2017年9月20日、建築設計の人材育成と業務受託で協業を開始すると発表した。ITを利用して自宅やサテライトオフィスなどで仕事をする「テレワーク」を活用し、3次元CADで建築設計業務を請け負う人材を育成する。併せて、受注から納品までの業務管理をワンストップで提供する事業に取り組む。

 協業に先立ち、4社は2016年度に北海道旭川市の受託事業でテレワーク実証実験を行ってきた。この経験を生かし、2017年10月から奈良県天理市において、新体制で建築設計業務を開始する。

 今回のテレワーク事業は、人材と建設プロジェクトのマッチングを目的とする。人材育成から受注、納品までの業務フローをパッケージにし、地方自治体や建設会社、設計事務所などがワンストップで業務を発注可能な体制を整える。ワイズスタッフがテレワーカーの管理/自治体や企業への営業、応用技術が3次元CADの業務システム提供/技術協力/企画支援、SEEZが設計業務のトレーニング企画/実施、オートデスクが3次元CADソフトウェアの販売/技術協力を行う。

 現在、国内の各産業で働き手不足が指摘されており、時間や場所に制限されないテレワークという働き方が注目を集めている。特に建設業界では、設計業務に3次元CADなどのITを取り入れて効率化を図る「BIM」を採用するケースが増え、3次元CADを設計できる人材の需要が高まっている。

 4社は今後、「働き方改革」「地方創生」に着目する企業や自治体を中心に導入を働きかけるとしている。

photo 協業の体制のイメージ
photo 北海道旭川市でのトレーニングの様子
photo 奈良県天理市でのトレーニングの様子

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