国際ロボット展が過去最大規模で開催、“人にやさしい”ロボットに注目FAニュース

日本ロボット工業会と日刊工業新聞社は「2017国際ロボット展(iREX2017)」の開催概要について発表。出展者数、出展小間数ともに過去最大を更新した。

» 2017年10月20日 06時00分 公開
[三島一孝MONOist]

 日本ロボット工業会と日刊工業新聞社は2017年10月19日、「2017国際ロボット展(iREX2017)」(2017年11月29日〜12月2日、東京ビッグサイト)の開催概要について発表。出展者数、出展小間数ともに過去最大を更新している。

photo 前回の国際ロボット展の様子(クリックで拡大)

 「国際ロボット展」は2年に1度開催されている世界最大規模のロボットトレードショーであり、今回で22回目の開催となる。今回のテーマは「ロボット革命がはじまった〜そして人にやさしい社会へ」としており、製造業などでの利用拡大とともに、災害対応や介護、福祉、農業、教育など新たなロボットの社会実装の実現可能性を訴えていく。

 開催規模は前回の446社、1882小間から大幅に拡大。出展社数は前回比166社増の612社、出展小間数は893小間増の2775小間となり、いずれも過去最高を更新している。特に大幅に増加しているのが産業用ロボットゾーンで、前回から684小間増の2012小間となっている。サービスロボットゾーンについても増加しており、前回比111小間増の533小間となっている。

 海外からの出展社数は80社、252小間となっており、前回比23社、93小間増という結果となった。出展国は米国、ドイツ、フランス、イタリア、スイス、ハンガリー、デンマーク、オーストリア、カナダ、スロバキア、中国、台湾、韓国の13カ国(地域)となっている。

photo 国際ロボット展の記者会見でデモを披露した東京都立産業技術研究センターの自律移動案内ロボット「Libra」。同センターは国際ロボット展に出展し、研究成果である21のロボットを出展するという(クリックで拡大)

 併催事業としては、主要ロボットメーカー6社とトヨタ自動車およびホームロジスティクス(ニトリグループ)などのユーザー企業がロボットの利活用についてパネルディスカッションを行う「iREXロボットフォーラム2017」を開催する他、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が主催する講演イベント「NEDO ロボット・AIフォーラム2017」、ロボット革命イニシアティブ協議会(RRI)が主催する「RRI 国際シンポジウム」などを実施する。

 併催企画としては、人とロボットの共存を示すテーマ展示や、大学や研究機関の技術交流を図る「RT 交流プラザ」、ロボット大賞の受賞ロボットなどを集めて展示する「第7回 ロボット大賞」合同展示などを展開する。

 主催する2017年国際ロボット展運営委員長の橋本康彦氏(川崎重工業 常務執行役員 ロボットビジネスセンター長)は「合同展示コーナーも用意するが、人との協働ロボットが大きなトピックの1つだ。来場者数は前回が12万人強だったが13万人を目指す」と述べている。

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