SCF2017 特集

エネルギー供給と生産を連携、IoTとAIを活用する高度EMSの実証実験製造マネジメントニュース

横河電機と横河ソリューションサービスは、NTTコミュニケーションズと共同で、製造業における生産技術の向上を目指し、各社のIoTとAI技術を連携させた高度EMSを構築する実証実験を開始した。

» 2017年10月25日 09時00分 公開
[MONOist]

 横河電機と子会社の横河ソリューションサービスは2017年10月5日、NTTコミュニケーションズと共同で、製造業における生産技術の向上を目指し、各社のIoT(モノのンターネット)とAI(人工知能)技術を連携させた高度EMS(エネルギー・マネジメント・システム)を構築する実証実験を開始したと発表した。この取り組みは、同年11月29日〜12月1日まで東京ビッグサイトで開催される「SCF2017/計測展2017 TOKYO」で紹介する予定だ。

 実証実験では、化学業界や紙パルプ業界などの工場において、電気/ガス/燃料などのエネルギー供給と生産稼働を連携させて効率化を図る「生産プロセス−動力間連携制御技術」や、複数の生産工程間の制御連携を最適化する「生産プロセス間連携制御技術」にIoTとAI技術を活用する。高度EMSを構築し、工場全体の最適化を目指す。

 横河電機はプラントビッグテータ解析による「生産プロセス間連携最適化システム」の開発を、横河ソリューションサービスは生産制御技術の高度化を、NTTコミュニケーションズはIoTとAI技術を活用した「生産プロセスデータ解析支援システム」の開発を担当する。

 今回の実証実験は、新エネルギー・産業技術総合開発機構の平成29年度「戦略的省エネルギー技術革新プログラム」に採択された「高度EMSによる生産最適化技術の開発」に基づくもの。プラントのビッグデータを活用し、生産ラインと電源や熱源の連携、生産工程間の連携を図る効率的な手段を確立することで、エネルギー使用と生産の最適化を両立させる高度なEMSの構築を目指す。

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