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» 2017年11月17日 06時00分 公開

FAニュース:その名も「スシセンサー」、横河電機がLoRaWAN対応のIIoT用センサーを発売

横河電機は通信機能とセンサー機能が一体となった小型無線センサー「Sushi Sensor」を発売する。プラント設備の振動と表面温度をオンライン監視することで保全に貢献する。

[三島一孝,MONOist]

 横河電機は2017年11月16日、通信機能とセンサー機能が一体となった小型無線センサー「Sushi Sensor(スシセンサー)」を開発し2018年3月に発売することを発表した。第1弾として振動と温度の両センサーを内蔵した無線センサーの国内展開を開始する。

photo 新たに発売する「Sushi Sensor」(クリックで拡大)出典:横河電機

 プラントにおける生産性向上や設備保全の効率向上に向けて産業用IoT(IIoT)の活用を推進する動きが広がりを見せている。しかし、古い機器や設備からデータを取得するには、抵コストで簡単設置可能な無線センサーが必要となる。

 これらのニーズに応えるため、横河電機が新たに投入するのが小型無線センサー「Sushi Sensor」である。第1弾として振動と温度の両センサーを内蔵した無線センサーを、2018年3月から国内で発売する。ちなみに「Sushi Sensor」という名前は、料理のおすしからとっており「すしのような多彩なバリエーション」を意味しているという。

 「Sushi Sensor」の最大の特徴が省電力・長距離の通信を実現する広域無線通信方式LPWA(Low Power Wide Area)の1つである「LoRaWAN」に対応している点である。

 長距離通信を実現するLoRaWANに対応したことで、通信距離を延長するために必要な中継器の設置が不要となる。さらに省電力で電池駆動するため、電源の供給も不要となり、機器や設備に後付けが可能となる。電池寿命の目安は、1時間に1回のデータ送信であれば電池は約4年間交換しなくてもよいという。近距離無線通信(Near Field radio Communication:NFC)にも対応しており、センサーの設定とデータ監視を、スマートフォン上の専用アプリから容易に行うことも可能だ。

 さらに、得たセンサーデータは横河ソリューションサービスが提供するクラウド基盤「GRANDSIGHT」に収納し、プラントの運転員や保全員は、遠隔地からでもプラント設備の振動や温度を把握することが可能となる。

photo 「Sushi Sensor」による遠隔監視のシステムイメージ(クリックで拡大)出典:横河電機

 石油、石油化学、化学、鉄鋼、鉱業、ガス、電力、紙パルプ、薬品、食品、上下水道などのプラントを対象とし、これらで使用されるコンプレッサー、ポンプ、モーター、ファン、コンベヤーなどの設備や機器に設置することを想定する。当面は国内のみの展開とするが2018年度は2000台、2019年度は4000台の販売を目指す。

 横河電機 IAプロダクト&サービス事業本部 新分野開発センター 新ビジネス開発部 メディア戦略課長の杉崎隆之氏は「今まで展示会などで参考出展してきて、待ち望まれている状況。引き合いは強いと感じている」と手応えについて述べている。

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