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» 2017年11月22日 13時00分 公開

メカ設計ニュース:あなたの部屋にも射出成形機、量産力が欲しい人向け「INARI」

オリジナルマインドが個人向けの卓上射出成形機「INARI」を19万8000円で販売開始した。小型で個人向けとしながらも、高品質な成形ができるよう工夫している。

[小林由美,MONOist]

 オリジナルマインドは2017年11月21日、個人向けの卓上射出成形機「INARI」を発売した。販売価格は19万8000円。小型で個人向けとしながらも、高品質な成形ができるよう工夫しているという。同社製品の特色であるキット式で、ユーザー自身が完成させる装置になっている。

 同製品は射出成形の機構を横向きにすることで作業性を向上させている。シリンダー先端にある切欠きマークを見ながら、型の位置合わせが簡単にできることも特長だ。

INARIの外観(出典:オリジナルマインド)
横向きににすることで作業性を向上(出典:オリジナルマインド)

 外形寸法は552.33×207.84×98.68mm(ハンドルを閉じた状態)。装置重量は6kg。電源はAC100V50/60Hz、消費電力は200W。成形実績のある材料としては、PS、PP、ABS、POM、PA6、PE、TPEを挙げている。最大押し出し量は6〜10cc(材料や加熱温度による)。加熱温度上限は270度。加圧能力は入力に対して理論上10〜17倍。

 従来の射出成形では、溶けた樹脂材料にプレスシャフト(押し出し棒)を直接接触させて押し出していた。この方式だと、材料がプレスシャフトに絡みつくなどの問題が発生しやすかった。また材料の変色も起こりやすかった。同製品では、溶解前の材料を間に挟んで、溶解した材料を押し出す構造にした。材料の絡みつきを防止するとともに、材料の変色の原因となる材料と酸素への接触も防ぐ仕組みになっている。

材料の押し出し構造(出典:オリジナルマインド)

 また従来の装置では、成形時にシリンダーを型に直接押し付けながら材料を注入するため、型の変形や破損がおこる可能性があった。同製品は、型を「押し付ける力」と「材料を押す力」を分離し、さらに型とシリンダー先端との接触面を大きくすることで、型へかかる力を軽減した。

力を分離する(出典:オリジナルマインド)

 金型製作においては、同社の卓上CNC切削機「KitMill」シリーズが活用できる。「KitMill AST200」などで製作した金型による事例も公式サイトで公開している(関連記事:鋼材が加工できる卓上CNCフライス、オリジナルマインドが60万円で発売)。

戦車の模型(出典:オリジナルマインド)
シャシー(出典:オリジナルマインド)

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