質量4kgで持ち運べる協働ロボット、API公開で新たな使い方を提案協働ロボット

デンソーウェーブとデンソーは協働ロボット「COBOTTA(コボッタ)」を共同開発し、発売する。

» 2017年11月23日 13時00分 公開
[MONOist]

 デンソーウェーブとデンソーは2017年11月21日、協働ロボット「COBOTTA(コボッタ)」を共同開発し2017年11月29日から発売すると発表した。

photo デンソーウェーブの協働ロボット「COBOTTA」 出典:デンソーウェーブ

 「COBOTTA」は、安全柵を必要としない協働ロボットである。本質安全と機能安全の両面からアプローチし安全性を担保。また、コントローラーを内蔵しながらも重量は約4kgと軽量で、手軽に持ち運びできるコンパクトさを実現した。さらに、どこでも持ち運んで、素早くセットアップできるダイレクトティーチング機能を採用。直感的に操作ができるGUI(グラフィカルユーザーインタフェース)も備え、短時間で作業の自動化に取り組める。

 利用用途としては、簡単な組み付け作業や仕分け作業、検査といった労働集約型の小さな作業を想定する。急な生産品目の変更や増産対応などで人の手が足りなくなった時、人の隣に「COBOTTA」を配置して仕事を支援するなどフレキシブルに生産ラインを構築することが可能となる。

 デンソーウェーブのロボットは、自動車部品や電気電子分野の他、現在では医薬、食品分野など、多方面で導入されている。ただ、現状ではロボット導入の複雑さからまだ自動化が進んでいない領域なども存在する。簡単に使用できる「COBOTTA」であれば「導入の幅を広げていける」(デンソーウェーブ)としている。

 また、内蔵コントローラーを開放し、COBOTTAの制御用APIを公開しているため、クリエーターが自由な開発環境でオリジナルのアプリケーションを開発できる。「COBOTTA」の可能性を広げ、新たな領域における自動化を進めていく方針だ。

 定格可搬質量は0.5kgで、アーム長は342.5mm。価格はオープン価格としており、2018年度に1000台の販売を目指す。

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