未熟で青いトマトは取らない、農作物の収穫をお手伝いするロボットなどパナソニックが展示2017国際ロボット展(2/2 ページ)

» 2017年11月30日 13時00分 公開
[小林由美MONOist]
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注目の要素技術は?

 ロボットの関節部にはモーターが設置されるため、そこに給電するためのケーブルをはわせる。しかし駆動部であるがゆえに、駆動範囲を制限する、断線のリスクが生じる、メンテナンス性を損なうといった問題が生じた。パナソニックではロボット関節部のワイヤレス化を実現するコンパクトな非接触給電ユニットを開発中だ。円盤状の送電ユニットと受電ユニットのセットになっている。それぞれの筐体サイズはφ110×23mm。電力・信号間の干渉を抑圧して、電力電装とデータ伝送を両立させている。電装電力は最大300W(瞬間で900W)、伝送速度は最大10Mbps(RS485)。垂直多関節ロボットやスカラロボット、ロボットハンドなどの関節部での用途を想定する。2019年頃の出荷を目指している。

送電ユニットと受電ユニット
非接触給電ユニットのデモ

 人の目の役割を担う技術として、開発中の3D距離計測技術「3D LiDAR」もデモ展示した。赤外線レーザーのスキャニングによって周辺の様子を検知する。フレームレートは5fps〜25fps。検出距離範囲は0.5〜50m。太陽光下など照度が高い(10万ルクス程度)環境でも運用できる(関連記事:パナソニックの自律移動ロボット向けライダー、2個のモーターで広角スキャン)。

3D距離計測技術「3D LiDAR」の実機 
モニターに映し出された来場者のリアルタイム画像

 安全性確保の技術としては、スキャン範囲や解像度が可変できることがポイントだ。ロボットの走行中には、解像度をやや落として広い範囲を素早くスキャンするようにして、障害物を探知した瞬間に狙いを定めて解像度を高めて形状を把握するといった使い方ができる。

 ロボティクス関連製品や技術の他、ロボット開発や評価を支援するサービス、導入効果検証サービスなども会場で紹介した。

身体負担低減効果の見える化:画面手前にある人の身体の一部を模したモデルの表皮の内側にセンサーが2枚仕込まれており、圧を加えると画面に圧力分布が表示される。

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