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» 2017年12月05日 11時00分 公開

SCF2017:カステラなど柔らかいモノもつかむ、アズビルがスマートロボットを開発

アズビルは独自の計測制御技術を生かし、柔らかいものも直接教示で簡単につかめる次世代スマートロボットを開発。「SCF2017/計測展2017 TOKYO」で披露した。

[三島一孝,MONOist]

 アズビルは独自の計測制御技術を生かし、カステラや豆腐など柔らかいものも直接教示で簡単につかめる次世代スマートロボットを開発。「SCF2017/計測展2017 TOKYO」(2017年11月29日〜12月1日、東京ビッグサイト)で参考出展した。

photo アズビルが出展したスマートロボット(クリックで拡大)

 ロボット新戦略(※)など、ロボットの活用領域の拡大に期待が集まっているが、障壁となっているのが導入の負担である。産業用ロボットは、教示(ティーチング)に複雑なプログラミングが必要で、さらに治具などの周辺機器も必要となり、導入には専門知識が必要となる。そのため、立ち上げにも時間がかかっていた。さらに、繰り返し動作を高速にこなすことは得意でも、大まかな指示で精密な動作を行うことや形が変わる柔らかいものを持つことは苦手としていた。

※)関連記事:製造現場での普及を2倍に、ロボット新戦略が目指すロボットと共に働く未来

 独自の計測制御技術を生かしこれらの課題を解決するロボットを開発したのがアズビルである。新型ロボットは、人の作業空間で安全に操作できる協働ロボットで、従来型ロボットのように立ち上げに複雑な動作設定の必要がなく、作業動作をロボットに触れて動かしながらセッティングする「ダイレクト教示」を可能としている。

 また、力覚センサーを備えているため、力加減を制御して柔らかな物を持つことが可能。さらに、探り動作やならい位置合わせ機能により大まかな指示でも精密な動作を行うことも実現している。軽い接触力で停止する高精度衝突検知機能も採用しているため、人と協調して働く場合でも安全性を確保する。

 アズビルでは「まだ製品化を明確に決めたわけではなく市場性を模索している段階」(ブース説明員)としているが、従来のロボットが得意としなかった領域やロボットに関する十分な専門知識なくても利用したいと考える企業、他産業分野へと利用などを期待しているという。

カステラをつかむ様子(左)とパズルを認識して自動ではめる様子(右)(クリックで拡大)

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