笑う! ファブ3Dコンテスト2017、スイカ維管束大好きっ子も再来3Dプリンタニュース(4/6 ページ)

» 2017年12月12日 13時00分 公開
[加藤まどみMONOist]

3Dプリンタは「笑いの表現手段」だ

カテゴリー4審査委員長の西村大氏

 エンタテイメントカテゴリーにおける2017年のテーマは「『笑』(わら)ファブ」だった。審査委員長であるSTARTUP CAFE KOZA 沖縄ミライファクトリーの西村大氏によると、「このカテゴリーの特徴は、応募数が多いこと、年齢の幅が広いこと、そして訳の分からない作品も多いこと」だという。

 このカテゴリーでは、3Dプリンタを「新たな笑いの表現手段」として捉えた。笑いの種類は多様なことから、評価基準は「老若男女、国や文化が違っても笑えること。また技術に寄りすぎず、見た人が自分も作ってみようと思えるもの」とした。

 優秀賞は審査員の満場一致で河田尚子さんの「キメラニマルフィギュア」。普通の動物のフィギュアに見えるが、首の部分がマグネットでつながっており、外して他の動物の首と交換できる。「一見気持ち悪いが誰でも笑える。非常にプロダクトとしての完成度が高い。何よりどんなものが面白いと感じられるかを、しっかりと考えた上で作っている」(西村氏)。

図9:河田尚子さんの「キメラニマルフィギュア」(出典:Fabble

 特別賞は江坂大樹さんの「ネオくちぶえ」。本人の顔の形をしており、口笛が吹けない人でも吹けるようになる、という笛。まず見た目でインパクトがあり、スマホのスキャン機能を使って作った点も高評価だった。「スマホなので誰でも容易に取り組める。またじょうろにつけるなどいろんな応用もイメージしやすい」(西村氏)。

図10:江坂大樹さんの「ネオくちぶえ」(出典:Fabble

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