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» 2017年12月18日 09時00分 公開

キャリアニュース:「働き方改革」――約8割が「実感していない」と回答

日本能率協会が「働き方改革」についての意識調査の結果を発表。約8割が「働き方改革」を実感しておらず、理由として「有給休暇が取りにくい」「正社員と非正規社員の給料の格差がなくならない」「残業が減らない」などを挙げた人が多かった。

[MONOist]

 日本能率協会は2017年12月4日、「働き方改革」についての意識調査の結果を発表した。同調査は20歳〜69歳までの正規、非正規雇用の就業者を対象とし、男性555人、女性445人の計1000人から回答を得た。

 まず「働き方改革」と聞いてイメージすることを尋ねたところ、全体では「有休休暇が取りやすくなる」(37.6%)が最も多かった。これは男性では2位(37.3%)で、女性では1位(38.0%)。続いて「残業が減る」(36.0%、男性1位、女性の2位)だった。

photo (クリックで拡大) 出典:日本能率協会

 3位以下は男女で差が見られた。男性は3位「生産性が向上する」(28.8%)、4位「育児と仕事が両立できる」(25.9%)、5位「フレックスタイム制が導入される」(22.9%)となっている。女性の3位は「女性が職場で活躍する」(32.4%)、4位が「育児と仕事が両立できる」(31.9%)、5位「フレックスタイム制が導入される」「テレワーク・在宅勤務が導入される」(同率26.1%)となった。

「働き方改革」を実感していないのは「有給休暇が取りにくいから」

 次に、職場での「働き方改革」を実感しているかを尋ねた。その結果「あまり実感していない」(41.5%)と「まったく実感していない」(39.2%)を合わせて、約8割が「働き方改革を実感していない」と回答。性別で見ると男性よりも女性、年代別では40代と50代、雇用形態別で見ると正規職員より非正規職員の方が「働き方改革を実感していない」と回答した人が多かった。

photo (クリックで拡大) 出典:日本能率協会

 職場での「働き方改革」を実感していない理由として最も多かったのは「有給休暇が取りにくいから」(28.2%)だった。続いて、「正社員と非正規社員の給料の格差がなくならないから」(26.6%)、「残業が減らないから」(24.1%)という結果だった。

 男女別で見ると、男性では「残業が減らないから」(29.8%)がトップとなり、女性より12.2ポイント高かった。2位は「有給休暇が取りにくいから」(28.2%)、3位は「生産性が向上しないから」(27.4%)だった。女性は「正社員と非正規社員の給料の格差がなくならないから」(37.7%)を挙げた人が最も多く、男性より20.8ポイント高かった。続いて「有給休暇が取りにくいから」(28.1%)、3位「管理者が働き方改革に積極的ではないから」(19.4%)だった。

photo (クリックで拡大) 出典:日本能率協会

 次に「働き方改革」を実感している人に、その理由を尋ねた。結果「残業が減った」(38.0%)が最も多かった。続いて「有給休暇が取りやすくなった」(31.9%)、「女性活用が進んだ」(24.1%)。特に1位の「残業が減った」は男性の42.1%が回答している。

 男女別に見ると、男性の2位は「有給休暇が取りやすくなった」(29.9%)、3位が「女性活用が進んだ」「生産性が向上した」(同率23.4%)となっている。女性は、2位が「有給休暇が取りやすくなった」(35.6%)、3位「女性活用が進んだ」(25.4%)となり、男性で3位だった「生産性が向上した」は5.1%にとどまっている。

photo (クリックで拡大) 出典:日本能率協会

 最後に「働き方改革」に向け、職場で今後どのようなことに重点をおいてほしいかを尋ねたところ、「有給休暇取得の推奨」(33.0%)が最多。続いて「長時間労働の是正」(26.9%)、「管理者の意識改革」(20.0%)という結果だった。

 男女別でも、1位はどちらも「有給休暇取得の推奨」だった。男性の2位、3位は全体と同じだったが、女性は2位が「非正規社員から正社員への登用」(26.3%)となっており、男性より11.5ポイント高かった。3位は「週休3日制の導入」(20.2%)。なお「週休3日制の導入」は、男女とも約2割が望んでいた。

photo (クリックで拡大) 出典:日本能率協会

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