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» 2018年02月20日 08時00分 公開

製造マネジメントニュース:デンソーが大規模な組織変更「この激動の時代を乗り切る」

デンソーは2018年4月1日付で実施する組織変更を発表した。新たな部署の設立や名称変更、再編を数多く行う大規模な内容となっている。

[朴尚洙,MONOist]

 デンソーは2018年2月19日、同年4月1日付で実施する組織変更を発表した。新たな部署の設立や名称変更、再編を数多く行う大規模な内容となっている。

 同社は2017年10月にデンソーグループの「2030年長期方針」と「2025年長期構想」を発表している。今回の組織変更は、想定をはるかにしのぐ速さで激しさを増している自動車業界を取り巻く環境の変化に対応するために策定した、2025年長期構想に基づくものだ。

 組織変更の内容は「グローバル戦略本部の設立」「コーポレート基盤本部の設立」「技術開発センター」「生産革新センター」「調達グループ」「営業グループ」「パワトレインシステム事業グループ」「エレクトリフィケーションシステム事業グループ」「電子システム事業グループ」「インフォメーション&セーフティシステム事業グループ」「新事業」と11項目に及ぶ。

 新設となるグローバル戦略本部は、全社戦略立案、実行機能の強化を狙ったもの。同本部にはグローバル戦略部と経営企画部を配置する。

 コーポレート基盤本部は、会社組織を支える基盤となる部署の強化を目指して設立する。現行の、安全衛生環境部、品質管理部、情報システム部、EDT推進部、施設部を配置される。

 技術開発センターでは、先端R&Dテーマの先鋭化を狙い、研究開発部門の再編を行う。先進モビリティシステム開発部、機械・エネルギ開発部、MaaS(Mobility as a Services)開発部、マテリアル研究部、デバイス研究部、エレクトロニクス研究部、AI研究部を設立する。また、アジャイル開発への迅速な対応を図るため、開発技能部門を再編して先端技能開発部とする。

 生産革新センターでは4項目の部門再編を行う。1つ目は、生産戦略立案、実行機能の強化を目指し、関連部門を再編・設立する生産革新企画部だ。2つ目は、部品エンジニアリング部と部品製造部を再編して設立する部品エンジニアリング部で、仕入先部品まで含めた部品加工技術の強化を狙う。3つ目は、サプライチェーン革新のスピードアップを狙って生産管理部と物流部を再編する生産管理部。4つ目は、ダントツ工場推進部と生産技術研究部を再編して設立する生産技術部と生産技術研究開発部だ。次世代のモノづくりにおける先端技術、標準化技術開発のスピードアップを進めるとしている。

 調達グループでは、調達業務の意思決定加速を狙って調達部門を再編する。4部体制(調達1部、調達2部、調達3部、資材調達部)から、3部体制(加工部品調達部、電子部品調達部、資材設備調達部)となる。

 営業グループでは、事業、製品軸での営業機能強化を目指して、グローバル営業企画部を再編。戦略機能に特化した営業戦略室と、海外支援機能を強化したグローバル営業室に分割する。

 パワトレインシステム事業グループでは、排気、燃費規制の強化に対する内燃機関の開発シナジー向上を目的に、ディーゼルシステム事業部とガソリンシステム事業部を統合しエンジンシステム事業部とする。

 エレクトリフィケーションシステム事業グループでは、2018年4月1日付で吸収合併する子会社のアスモの事業統合と社内の関連部門を再編して、モータ事業部、モータ先行開発部とする。世界一、世界最先端のモーター事業の実現を狙う。新設のEco Mobilityシステム開発部では、環境負荷ゼロを目指し、車両視点での次世代の内燃機関、電動化領域における開発機能強化を行うという。

 電子システム事業グループでは、キーデバイスの競争力を横串で高めるための再編を行う。ECU開発部門は電子システム事業グループに集約し、センサー、半導体開発部門は再編、集約し、センサ&セミコンダクタ事業部とする。

 インフォメーション&セーフティシステム事業グループは、In-Car/Out-Car一体となった統合システム開発の加速と車両視点での価値提案を目標に、モビリティシステム事業グループに名称を変更。併せてモビリティシステム統括部を設立する。また、事業領域を明確に示して事業を行うことを狙い、事業部の役割を再定義するための名称変更を行う。ICT事業部はコネクティッド&コックピット事業部に、アドバンストセーフティ事業部はAD&ADAS事業部となる。

 新事業では、農業の工業化を非モビリティ分野の柱にすることを目指すAgTech推進部を設立する。また、新事業各分野の事業化を加速するため、新事業推進部を新事業統括部に名称変更する

 同社社長の有馬浩二氏は「事業を通じて1人でも多くの方に笑顔広がる未来を届けるため、各部署が“スピード”と“現場の活力”をより一層進化させた集団となり、デンソーグループ全員が一丸となって、この激動の時代を乗り切る」と述べている。

新名称 旧名称
グローバル戦略本部 (新設)
コーポレート基盤本部 安全環境品質本部、情報システム部、EDT推進部、施設部
モビリティシステム事業グループ インフォメーション&セーフティシステム事業グループ
エンジンシステム事業部 ディーゼルシステム事業部、ガソリンシステム事業部
モータ事業部 (新設)
センサ&セミコンダクタ事業部 半導体デバイス事業部
モビリティシステム統括部 (新設)
コネクティッド&コックピット事業部 ICT事業部
AD&ADAS事業部 アドバンストセーフティ事業部
新事業統括部 新事業推進部
表 デンソーの組織変更に伴う本部、事業グループおよび事業部、統括部の名称変更

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