ウェアラブルセンサーを活用、リハビリ向けIoT身体機能計測サービスを開発医療機器ニュース

三菱総合研究所は、Moffとの提携により、ウェアラブルセンサーを用いたIoT身体機能計測サービス「モフ測」を開発し、販売を開始した。リハビリテーションの効果を高めるサービスとなる。

» 2018年03月29日 15時00分 公開
[MONOist]

 三菱総合研究所は2018年3月13日、ウェアラブルセンサーを用いたIoT(モノのインターネット)身体機能計測サービス「モフ測(もふそく)」を発売した。リハビリテーションの効果を高めるサービスで、Moffとの提携によって開発した。

 モフ測は、医療・福祉施設でリハビリテーションを受けている人の身体機能を計測し、見える化するサービス。手足にウェアラブルセンサーの「Moff Band」を装着し、計測した歩行、バランス、腕の動作、関節可動域をタブレット画面に表示する。

 計測結果はリアルタイムに表示され、リハビリテーションを受けながら確認することで、正しい動作を身に着けることができる。また、定量的な身体機能の把握は、医療と介護間の情報共有やデータ連携への活用につながるという。

 具体的には、「歩行動作」「静止バランス」「全方位ミラー」「全方位ミラー」という4項目について計測・記録ができる。歩行動作では、歩行時間や体幹のふらつき、ももや膝の角度変化の計測・比較が行える。データのcsv出力も可能だ。静止バランスでは、静止時の体幹のふらつきを計測・比較。全方位ミラーでは、腕の動きを3Dモデルで表現し、比較する。関節可動域をセルフチェックする「ROMチャレンジ」では、時系列の表示に対応している。

 同研究所では、2017年11月より複数の医療機関で実証実験を開始。今後、実証実験に参加中の医療機関などから、順次導入を進めていく予定だ。

左:歩行動作の計測結果表示画面例、右:全方位ミラーによる腕動作の3Dモデル表示画面例(クリックで拡大) 出典:三菱総合研究所

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