三菱マテリアルがさいたま市にアンテナ設計の支援センターを開設メカ設計ニュース

三菱マテリアルの電子材料事業カンパニーは、さいたまオフィスに「アンテナソリューションセンター」を開設した。一般企業、学術機関など幅広いユーザーに、無線通信の最適化ソリューションを提供していく。

» 2018年04月02日 13時00分 公開
[MONOist]

 三菱マテリアルの電子材料事業カンパニーは2018年3月19日、さいたまオフィス(埼玉県さいたま市)に「アンテナソリューションセンター」を昨年12月に開設したことを発表した。

 開設から約3カ月間で10件を超えるアンテナ設計の依頼があったことから、体制の強化を決定。今後、一般企業および学術機関を含む幅広いユーザーを対象に、無線通信の最適化ソリューションを提供していく。

 同センターでは、過去に寄せられた相談事例から、相談件数が多いセルラー帯のアンテナ設計に寄与する測定・評価設備を備える。ユーザーの製品構造や部品レイアウト、設置環境などの条件も踏まえて測定・評価・解析を行い、相談内容に即したアンテナ設計や最適な無線通信環境を提案していく。

 セラミックス工場(埼玉県横瀬町)とも連携し、具体的には、リバブレーション・チャンバによる放射効率測定、同チャンバと無線機テスタの組み合わせによるセルラー帯アクティブ測定評価、電波暗室による2Dおよび3D放射パターン評価、3D CADなどの設計データを利用した電磁界シミュレーションの実施と評価などを提供する。

 400〜6000MHz帯の通信全般の相談に対応。対象となる代表的な製品は、スマートメーター類、テレメーター類、国内外の3GおよびLTEのセルラー機器、GPS、Bluetooth、Wi-Fi、これらのマルチバンド対応となる。

photo さいたまオフィス(クリックで拡大) 出典:三菱マテリアル
photo リバブレーション・チャンバ(クリックで拡大) 出典:三菱マテリアル

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