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» 2018年04月06日 08時00分 公開

AI・人工知能EXPO:ボールねじの不具合を未然に防ぐAI、データはサーボモーターのトルク波形だけ

安川電機子会社のエイアイキューブは、「第2回 AI・人工知能 EXPO」のクロスコンパスブースにおいて、サーボモーターを使ったセンサレス異常検知・状態監視ソリューションを披露した。

[朴尚洙,MONOist]

 安川電機子会社のエイアイキューブ(AI3)は、「第2回 AI・人工知能 EXPO」(2018年4月4〜6日、東京ビッグサイト)のクロスコンパスブースにおいて、サーボモーターを使ったセンサレス異常検知・状態監視ソリューションを披露した。

 同ソリューションは、さまざまな製造工程で用いられているボールねじの異常検知と状態監視を主な用途としている。サーボモーターのトルク波形データからトルク指令データを取得してAIで解析することにより、サーボモーターの状態を「通常」「負荷」「摩擦」「バックラッシ」などに分離できることが特徴。AIとしては、クロスコンパスの時系列データ解析を得意とするAI開発環境「M-IX」と安川電機のモーターに関するノウハウを組み合わせた「Cube-IX」を用いている。

 「ボールねじを用いた生産ラインでは、摩擦の増加、負荷の増減、バックラッシなどの問題が積み重なることで、歩留まりや品質に影響を与えるような不具合が発生する。サーボモーターのトルク波形データだけでも、Cube-IXを活用して解析すれば、その微妙な変化を検出して、不具合の発生を未然に防げる」(AI3の説明員)という。

サーボモーターを使ったセンサレス異常検知・状態監視ソリューションのデモサーボモーターを使ったセンサレス異常検知・状態監視ソリューションのデモ サーボモーターを使ったセンサレス異常検知・状態監視ソリューションのデモ。わざと作った部品の緩みによりバックラッシが発生しているため「バックラッシ」が100%になっている(左)。上から力を加えて摩擦を増やすと「摩擦」の比率が90%以上になる(右)(クリックで拡大)

 ソリューションの構成としては、データ管理ツールの「YASKAWA Cockpit」などでサーボモーターからデータを収集し、学習用サーバ上のCube-IXで学習を行う。Cube-IXから得られたAIソフトモジュールをエッジデバイスに組み込んで、異常検知や状態監視に用いる。なお、Cube-IXは2018年7月にリリースする予定だ。

サーボモーターを使ったセンサレス異常検知・状態監視ソリューションの構成 サーボモーターを使ったセンサレス異常検知・状態監視ソリューションの構成(クリックで拡大) 出典:AI3

 ソリューションの価格は構成により変動するものの1000万円程度を見込む。「顧客の要望に合わせて、小規模から初めて導入範囲を広げていくという手法もあるので、ご相談いただければ」(同説明員)としている。

 AI3は、安川電機が2018年3月に設立した製造および産業用ロボット向けのAI(人工知能)ソリューション開発を行う100%子会社だ。2017年10月に安川電機と戦略的提携を発表したAIベンチャーのクロスコンパスは、AI3とも提携している。

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