特集:IoTがもたらす製造業の革新〜進化する製品、サービス、工場のかたち〜
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» 2018年05月10日 11時00分 公開

ハノーバーメッセ2018:欧州でも「ポカヨケ」を訴求する三菱電機、現地協業で現実的な課題解決を訴求 (1/2)

三菱電機は、ハノーバーメッセ2018において、産業用ロボットやエッジクロス対応産業用PCなどを出展。個々の製品だけでなく欧州内でのパートナーシップによって、現実的な課題解決を実現するソリューション提案を行った。

[三島一孝,MONOist]

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 三菱電機は、ハノーバーメッセ2018(2018年4月23〜27日、ドイツ・ハノーバーメッセ)において、産業用ロボットやEdgecross対応産業用PCなどを出展。個々の製品だけでなく欧州内でのパートナーシップによって、現実的な課題解決を実現するソリューション提案を行った。

photo ハノーバーメッセ2018で出展した三菱電機ブース(クリックで拡大)

欧州でも「ポカヨケ」を訴求

 新たに出展したのが、人手によるセル生産の作業支援を実現するデジタル屋台「Poka Yoke」システムである。これは国内では「ねじ締め作業支援システム」として展開しているものと同コンセプトだが、欧州向けに欧州内のパートナーシップを生かして実現したものとなる。

 作業指示を表示機(HMI)に表示するとともに、使用するねじの指示などを出す。トレイから取るネジや部品はカメラで認識し、間違った部品を取った場合などはアラートを出す。さらにねじ締めのトルクなども管理し、ねじ締め作業の良否判定なども行う。これらの作業実績をデータとして管理し、機種ごとの不良率や作業者ごとの作業時間などを分析。作業者の教育や設計の見直しなどフィードバックを行えるという。

 会場では協働ロボットとの協調作業をイメージして、ロボットも並べて展示した。この協働ロボットは通常の産業用ロボットの周囲を「Safeskin」という安全機能を加えた外皮で覆うことで協働を可能としたものだ。

 これらのセル生産の作業支援については日本やアジアなどでは人気となりつつあるが欧州での評価について、三菱電機ヨーロッパのストラテジックプランニング&セールスオペレーション部門マネジャーの原啓氏は「セル生産における人作業のポカヨケについては、製品品質を高める上でも重要で、欧州でも求められている。ただ日本と欧州での細かいニーズは異なるために欧州でのパートナーシップで欧州向けに作り上げた」と述べている。

photo 欧州で出展した「Poka Yoke」システム(クリックで拡大)

シンプルなIoTソリューションも充実

 シンプルなIoTソリューションも数多く出展。ハノーバーメッセ2017でも出展した、ドイツのSchaeffler(シェフラー)との協業で取り組むシンプルIoT異常監視パッケージは「引き続き好評を得ている」(原氏)ことから今回も出展。これはシェフラーのスマート振動センサーを使い、同振動センサーと三菱電機のPLCとHMI、制御ボックスを1つのパッケージとした製品だ。

 シェフラーのスマート振動センサーにより振動を遠隔監視。振動の範囲を学習し、その範囲を大きく逸脱する状況になればアラートを発信するというシンプルな仕組みだ。通信機能を持ち、事前設定により三菱電機のPLCと接続するだけですぐに使える。さらに価格も手頃で1プロジェクトで4000〜5000ユーロ(50〜60万円程度)で導入可能だとしている。今回の出展ではポンプに振動センサーを取り付け、異常を監視するデモを行った。

photo 三菱電機とシェフラーが組んで実施するシンプルIoT異常監視パッケージ(クリックで拡大)

 その他、水プラントなどプロセス産業向けのスマート化に向けたソリューションを紹介。欧州の現地パートナーと組んだ現実的なソリューションを紹介した。原氏は「インダストリー4.0やスマートファクトリー化などの大きな動きはあるが、三菱電機としてはそれらの流れを見据えつつ、現実的に価値を生むソリューションの形での提案を意識した。これらの1つ1つの価値を積み上げていく先に大きな変化が生まれると考えている」と原氏は述べている。

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