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» 2018年05月15日 07時00分 公開

協働ロボット:オムロンが協働ロボットに参入へ、台湾テックマンと協業

オムロンは2018年5月14日、台湾のロボットメーカーTechman Robot(以下テックマン)と提携し、人と共に働く協働ロボット市場に本格参入することを発表した。

[三島一孝,MONOist]

 オムロンは2018年5月14日、台湾のロボットメーカーTechman Robot(以下テックマン)と提携し、人と共に働く協働ロボット市場に本格参入することを発表した。

photo オムロンの自動搬送モバイルロボット「LDシリーズ」(左)とテックマンのアーム型協調ロボット「TMシリーズ」(右)(クリックで拡大)出典:オムロン

 協働ロボットとは、人と同じ空間で共に働く人間協調型のロボットである。英語では「Collaborative Robots」とされ、最近では「Cobot(コボット)」という略称が定着している。人とロボットが同じ空間を共有して作業を行うと、動作によっては人間に危害を加えてしまう可能性がある。そこで人とロボットが安全に共同作業を行えるように安全機能などを加えた製品が協働ロボットということになる。

 オムロンでは、2015年に米国のアデプトテクノロジーズを買収して産業用ロボット事業に参入。パラレルロボット「Quattro」、スカラロボット「eCobra」、垂直多関節ロボット「Viper」などを展開し、オムロンの制御技術と組み合わせることで普及を拡大してきた。さらに、自動搬送モバイルロボット「LDシリーズ」なども展開している。今回、新たにテックマンと協業することで、アーム型の協働ロボットを産業用ロボットのラインアップに加えることができる。

 テックマンは、台湾のQuanta Computer(クアンタ・コンピュータ、広達電脳)の子会社で、ビジョンシステムと一体化した協働ロボットを開発、提供している。製品の特徴として「Smart」「Simple」「Safe」を挙げ、一体型のインテリジェントなビジョンシステムを搭載していることが特徴。新たにビジョンシステムを追加することなくパターン認識やモノの位置・配置の検出、バーコード認識が可能となる。

 テックマンのアーム型協調ロボットは「TM5(可搬重量4-6kg)」と「TM12/TM14(可搬重量12-14kg)」の2つのシリーズで構成。全てのロボットは6自由度を持ち、リーチ長は700〜1300mmとなっている。繰返し精度はTM5シリーズが±0.05mm、TM12/TM14シリーズが±0.1mmである。

モバイルロボットと組み合わせて提案

 オムロンでは、2018年度下期をめどに、これらのテックマン製のアーム型協調ロボットを、オムロンとテックマンの両社のブランド製品としてオムロンのグローバル販売網で展開する。さらに、オムロンとテックマンは、オムロンの各種ファクトリーオートメーション(FA)機器との親和性を高めた次世代型の協調ロボットの共同開発を進める。協働ロボットでは従来のロボットメーカーに加え多くのロボットベンチャーなどが登場しているが「当面はアーム型協働ロボットはテックマンとの協業を中心として展開する」(オムロン広報)としている。

 共同開発の1つの取り組みとして、オムロンでは自動搬送モバイルロボット「LDシリーズ」と組み合わせて使用できる「モバイル対応モデル」(TM5M、TM12M、TM14M)を発売する。モバイルロボットにTMシリーズ「モバイル対応モデル」を搭載することで、モノの搬送に加え、持ち上げてトレイに載せかえる「ピックアンドプレース」など搬送前後の作業を担当させられるという。

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