3つの工程を1台に集約した小型スカイビング複合加工機FAニュース

不二越は、ギヤスカイビング(歯切り)、旋削、穴あけ加工の3つの工程を1台に集約した小型スカイビング複合加工機「GMS200」を発売した。歯車加工の精度を高めた他、多様な加工を1台に集約したことで作業工数が削減可能になった。

» 2018年05月24日 07時00分 公開
[MONOist]

 不二越は2018年4月27日、ギヤスカイビング(歯切り)、旋削、穴あけ加工の3つの工程を1台に集約した小型スカイビング複合加工機「GMS200」を発売した。最大ワークの外径は220mm、最大モジュールはm3.0。自動工具交換装置には工具が6本収納できる。

 高剛性ガイドと高トルクスピンドルを採用し、歯車スカイビング加工の能率と精度を高めた。従来の歯車シェーパー加工と比較して、加工時間を大幅に短縮できる。加えて、JIS N6級(旧JIS 2級相当)以上の歯車精度を確保した。クラウニングなどの歯形、歯すじコントロールにも対応する。

 また、内歯車や外歯車、はすば歯車、サイクロイド歯車、スプラインのスカイビング加工に加え、旋削、穴あけといった複合加工を1台に集約した。これにより、ワークの搬送や段取り変更の工数が削減する。設置スペースも、歯切り加工機、旋盤、穴加工機をそれぞれ設置する場合と比較して70%削減。生産現場におけるレイアウトの自由度が高まる。

 機械サイズは幅2500×奥行き3000×高さ1680mm。本体とワークの取り付け高さを抑え、前面の扉を天井開放型にしたことで、ワークの脱着がしやすくなった。軸物加工やハードスカイビング加工に適した冶具に、バリ取り機能、ワークハンドリング用ロボットなどのオプションも用意する。

photo スカイビング複合加工機「GMS200」 出典:不二越

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