AIを活用した姿勢推定ソフトウェアを開発、一般のカメラ画像にも対応人工知能ニュース

モルフォとTop Data Scienceは、ディープラーニングを使って人体や動物などの姿勢を推定するソフトウェア「Morpho Pose Estimator」を共同開発した。プラットフォームは、Linux版Intel CPU(GPU搭載)から順次サポートする。

» 2018年05月29日 14時00分 公開
[MONOist]
photo 想定する応用例 出典:モルフォ

 モルフォは2018年5月10日、Top Data Scienceと共同で、ディープラーニングを使って人体や動物などの姿勢を推定するソフトウェア「Morpho Pose Estimator」を開発し、提供を開始した。プラットフォームは、Linux版Intel CPU(GPU搭載)から順次サポートする。

 姿勢推定は、コンピュータビジョン分野のセンシング技術の1つ。例えば、撮影した人の映像から、頭部、手、腕、足などの部位を検出し、それらがどう動いているのかによって、人体姿勢を推定する。

 Morpho Pose Estimatorは、AI(人工知能)の要素技術であるディープラーニングを活用。高精度な処理を可能とし、人体姿勢推定では鼻、目、耳、首、肩、肘、手首、腰、膝、足首など18カ所の特徴点を検出できる。

photo 想定する応用例 出典:モルフォ

 1枚の画像に複数の人物が写っていた場合でも、それぞれの人物について特徴点を検出する。従来のモーションキャプチャー技術と異なり、姿勢推定対象にマーカーを装着させる必要はない。低解像度や白黒画像、背景が複雑な場合でも検出が行え、一般のカメラで撮影した画像でも対応できる。

 同社は、駅や医療施設などの監視映像から転倒者、長時間うずくまっている人、泥酔者などの異常姿勢状態の検出、自動運転での歩行者の検出、スポーツなどでの動き方の指導・分析といった応用を想定している。

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