特集:IoTがもたらす製造業の革新〜進化する製品、サービス、工場のかたち〜
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» 2018年05月30日 14時00分 公開

製造現場向け機器:頑丈さは維持して価格は半分、現場の人手不足を支援する屋内向け頑丈端末

パナソニックモバイルコミュニケーションズは2018年5月29日、業務用の頑丈端末「TOUGHBOOK(タフブック)」シリーズとして、5型のハンドヘルド端末「TOUGHBOOK FZ-T1」を開発し2018年10月に発売すると発表した。

[三島一孝,MONOist]

 パナソニックモバイルコミュニケーションズは2018年5月29日、業務用の頑丈端末「TOUGHBOOK(タフブック)」シリーズとして、5型のハンドヘルド端末「TOUGHBOOK FZ-T1」を開発し2018年10月に発売すると発表した。屋内利用を想定し従来の「TOUGHBOOK」シリーズではハイスペックすぎるとしていた製造業の工場や倉庫、小売店などでの利用を見込む。

photo パナソニックが新たに投入する頑丈ハンドヘルド端末「TOUGHBOOK FZ-T1」(クリックで拡大)

現場の人手不足に対応、屋内用途で新市場開拓

photo パナソニック モバイルコミュニケーションズ 代表取締役社長の武藤正樹氏

 現場作業の人手不足が深刻化する中、パナソニックでは現場の厳しい環境に対応し、情報の入出力を容易にする頑丈端末を展開。ハンドヘルド端末としても「FZ-X1」「FZ-N1」の2機種を投入し、公共や物流市場で評価を受けてきた。

 これらの従来機種は屋外での利用も想定したものだったが、新製品はこれらの現場作業に耐え得る頑丈性能は維持しつつ、屋内利用を想定して機能を絞り込み、価格を抑えたことが特徴となる。パナソニック モバイルコミュニケーションズ 代表取締役社長の武藤正樹氏は「頑丈端末を展開する中で従来機種ほどのハイスペックは必要ないが、頑丈な業務用端末が欲しいというニーズが一定規模でいることが分かった。そのニーズに応えるために軽量化と低価格化を実現した製品を用意した」と新製品の狙いについて述べている。

photo 新製品「TOUGHBOOK FZ-T1」の位置付けと想定市場(クリックで拡大)出典:パナソニック

 新製品は「TOUGHBOOK」シリーズのコンセプトのもと、頑丈性能は維持。150cmからの落下試験、100cmから1000回の落下試験、80cmから鋼球落下試験を実施し、これらの衝撃を受けても問題なく機能することを保証。また、IP66/68準拠の防塵・防滴・防水機能を備えている。動作温度はー10〜50℃でMIL規格810G準拠の耐振動設計なども実現している。これらの頑丈さに加えて、従来機種(FZ-N1)比で30g少ない約240gの軽量化に成功している。厚さも13.1mmに抑えている。

 バーコードリーダーを内蔵している他、バッテリーのウォームスワップ機能を備え、現場での作業が滞りなく行えるようにしている。水にぬれた手や手袋でタッチ操作が可能なレインモードや手袋モードなども用意する。価格は従来機種(FZ-N1)の発売時の想定価格が15万円だったのに対し、8万円を想定しているという。

photo 従来機種との性能の比較(クリックで拡大)出典:パナソニック

 新製品により新たに開拓する市場としては「物流や小売業、製造業の工場や倉庫などを想定している。屋内用途に限定しても、これらの領域は情報端末の活用により作業の効率化を行いたいニーズが強い。これらのニーズに応えていく」と武藤氏は述べている。

photophoto 物流や製造業の倉庫での検品での使用イメージ(左)と小売り店での在庫確認などでの使用イメージ(右)(クリックで拡大)

 なお、パナソニックでは従来、頑丈端末の内、タブレットとハンドヘルドは「TOUGHPAD」として展開してきたが、頑丈PC「TOUGHBOOK」でもデタッチャブル(着脱式)製品が出てきたことなどもあり、頑丈端末ブランドを「TOUGHBOOK」に統一する方針を示している。

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