可搬質量7kg、リーチ911mmの協働ロボットを搭載する自律走行装置FAニュース

日立製作所は、産業用ロボット自律走行装置「HiMoveRO/CR-7iA/L搭載モデル」を2018年10月より販売開始する。可搬質量7kg、リーチ911mmのファナック製小型協働ロボット「CR-7iA/L」を搭載している。

» 2018年06月06日 07時00分 公開
[MONOist]

 日立製作所と日立プラントメカニクスは2018年5月17日、ファナック製の小型協働ロボット「CR-7iA/L」を搭載した、産業用ロボット自律走行装置「HiMoveRO(ハイモベロ)/CR-7iA/L搭載モデル」を発表した。同年10月より販売を開始する予定だ。

 HiMoveROは、多様な産業用ロボットを上部に搭載できる自律走行装置。HiMoveRO/CR-7iA/L搭載モデルは、HiMoveROに可搬質量7kg、リーチ911mmのCR-7iA/Lを搭載している。

 HiMoveROのラインアップには、2016年10月に発売した「HiMoveRO/双腕ロボット搭載モデル」がある。同モデルはセル内での精緻な作業や軽量の作業に適しており、医薬・医療分野の研究・開発、電子部品・半導体製造分野の組み立て・検査工程に採用されてきた。今回、HiMoveRO/CR-7iA/L搭載モデルが追加されることで、部品や商品が入ったコンテナの工程間搬送・配膳、段取り替えなどの補助作業にも対応できるようになる。

 HiMoveROを制御するコントローラーは、両モデルに加え、オプションの自動走行台車「HiMoveRO-Mini」で共通している。これらを組み合わせ、より高度なロボットシステムの構築が可能になる。固定して利用されることが多い産業用ロボットの作業範囲を広げ、生産性向上やコスト削減、労働力不足の解消に貢献する。

photo 産業用ロボット自律走行装置「HiMoveRO/CR-7iA/L搭載モデル」 出典:日立製作所

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