MRデバイスで図面を表示する建築鉄骨業製造支援システムを有償トライアルで提供開始VRニュース

宮村鉄工は、MRデバイスを利用した建築鉄骨業製造支援ソリューションの有償トライアルの提供を開始した。MRデバイスアプリでは、現実の鋼材と図面を重ねて見ることができ、図面と完成物の関係性を直感的に捉えられる。

» 2018年06月21日 13時00分 公開
[MONOist]

 宮村鉄工は2018年6月1日、ゴーグル型IoT(モノのインターネット)デバイス(MRデバイス)を利用した建築鉄骨業製造支援ソリューションを開発し、有償トライアルの提供を開始したと発表した。初期費用は、MR(複合現実)デバイス本体一式が1台60万円、導入時のセミナー費用が1回10万円で、月額費用はWebサービス、MRデバイスアプリ利用料が10万円となる(全て税別)。

 同ソリューションは、WebサービスとMRデバイスアプリで構成され、建築鉄骨業者が使用する3D CADソフトなどから出力されるデータを活用できる。MRデバイスアプリでは現実の鋼材と図面を重ねて見ることができ、図面と完成物の関係性を直感的に捉えられる。

 実証実験では、熟練工が約50分かかっていた複雑な製品の製造を、未経験の事務員が約15分で行うなど、大幅に短縮できることを確認。同ソリューションの導入により、若手技術者の獲得や育成、ミス削減、稼働効率の改善、業界イメージの向上による従業員のモチベーションアップなどが期待できるという。

 有償トライアルの期間は同年9月30日まで。商用サービスの一般開始は、同年10月1日を予定する。初回募集では、清水スチールを含めた5社への提供が決まっている。

photo MRデバイス利用の様子(クリックで拡大) 出典:宮村鉄工
photo MRデバイスを通さずに見た鋼材(クリックで拡大) 出典:宮村鉄工
photo MRデバイスを通して見た鋼材(クリックで拡大) 出典:宮村鉄工

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