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» 2018年07月12日 06時00分 公開

エコカー技術:ホンダが「世界初」のハイブリッドバイク、スターターモーターが4秒間アシスト

ホンダは2018年7月6日、原付二種スクーターの「PCXシリーズ」にハイブリッドモデルを追加して同年9月14日から販売すると発表した。量産二輪車として「世界で初めて」(ホンダ)、ハイブリッドシステムを採用する。スターターモーターに駆動アシストの機能を持たせることで、走行状況に応じた俊敏な加速を実現するとしている。

[齊藤由希,MONOist]
原付二種スクーターの「PCXシリーズ」にハイブリッドモデルを追加する(クリックして拡大) 出典:ホンダ

 ホンダは2018年7月6日、原付二種スクーターの「PCXシリーズ」にハイブリッドモデルを追加して同年9月14日から販売すると発表した。量産二輪車として「世界で初めて」(ホンダ)、ハイブリッドシステムを採用する。スターターモーターに駆動アシストの機能を持たせることで、走行状況に応じた俊敏な加速を実現するとしている。

 日本国内の年間販売計画台数は2000台で、受注生産となる。税込みメーカー希望小売価格は43万2000円。同シリーズの排気量125ccモデルと比べて約9万円増となる。

排気量125ccでハイブリッド

 今回発表した「PCX HYBRID」に搭載したハイブリッドシステムは、同シリーズのボディーサイズに収まるコンパクトなシステムとした。排気量125ccのエンジンと組み合わせる。エンジンの始動と駆動力のアシストは、高出力型で電圧48Vのリチウムイオン電池を電源として用いる。リチウムイオン電池はラゲッジボックスの後方に配置。バッテリー残量などを管理するバッテリーマネジメントユニットはリチウムイオンバッテリーパック内に収めて省スペース化を図った。ラゲッジボックスの容積は、従来モデルより5l(リットル)小さい23lとなる。

PCXに搭載するハイブリッドシステムのイメージ図(クリックして拡大) 出典:ホンダ

 イグニッションやモーターアシスト、リチウムイオン電池の充電、走行モードなどを制御する「パワードライブユニット(PDU)」はフロントカバー内に配置している。スターターモーターによる駆動力のアシストは、スロットル操作に伴うアシスト開始から約4秒間作動する。アシスト開始から最大トルクを3秒間継続し、1秒間でトルクを減少させる制御となる。アシストはスロットル開度に合わせたセッティングとした。アシストによるトルクの増大で、加速性能の向上と、モーターアシストならではの機敏なスロットルレスポンスを実現したとしている。

 走行状況や、ライダーの好みに合わせて、燃費を重視したモードとアシストを強めてスポーツ性を高めたモードに切り替えることができる。メーターパネルのディスプレイには、走行モードやエンジンへのアシストレベル、リチウムイオン電池へのチャージレベルや残量などを表示する。

 PCX HYBRIDの車両重量は135kgで、同シリーズの排気量125ccモデルと比較して5kg増となる。モーターの最高出力は1.4kW、最大トルクは4.3Nm。エンジンの最高出力は同シリーズの排気量125ccモデルと同じで9.0kW、最大トルクも同様で12Nmだ。国土交通省届出値の定地燃費値は同シリーズの排気量125ccモデルより0.4km/l向上して55.0km/lとなる。

リチウムイオン電池のサプライヤーは村田製作所

 PCX HYBRIDのリチウムイオン電池は村田製作所製だ。村田製作所は2017年9月にソニーグループの電池事業を175億円で買収。これにより、ソニーの完全子会社だったソニーエナジーデバイスの電池事業、ソニーが中国とシンガポールに持っていた製造拠点、電池事業の販売や研究開発に関連する国内外の資産と人員を取得した。

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