特集:IoTがもたらす製造業の革新〜進化する製品、サービス、工場のかたち〜
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» 2018年07月17日 06時00分 公開

組み込み開発ニュース:「ここWi-Fi飛んでんな」が本当に分かる、PSSJが無線電波の可視化サービスを展開

 パナソニック システムソリューションズ ジャパン(PSSJ)は、ユーザーイベント「SOLUTION Japan 2018」(2018年7月11〜12日)において、IoT環境を支える無線電波の可視化サービスを出展した。2018年秋頃の商品化を計画する。

[三島一孝,MONOist]

 パナソニック システムソリューションズ ジャパン(PSSJ)は、ユーザーイベント「SOLUTION Japan 2018」(2018年7月11〜12日)において、IoT(モノのインターネット)環境を支える無線電波の可視化サービスを出展した。2018年秋頃の商品化を計画する。

photo 無線電波の可視化サービスの多面体アンテナをドローンに搭載したイメージ(クリックで拡大)

立方体アンテナでの電波測定とシミュレーション

 あらゆる産業でIoTの活用が広がる中で、課題の1つとなっているのが通信環境である。従来に比べて膨大でさまざまな機器が通信を自動的に行う中で、電波の干渉なども厳しくなっており、安定した通信環境を確保する手法などに関心が集まっている。「基地局をどう設置するべきか」や「ノイズ対策をどうするべきか」や「環境変化にどう対応するか」などさまざまな課題があるが、これらも無線電波の到達状況などを把握できなければ、対応することはできない。

 そこでパナソニックでは、新たなソリューションとして「多面体アンテナ測定」や「電波詳細シミュレーション」などを組み合わせた無線電波の可視化サービスを開発した。

 「多面体アンテナ測定」は、立方体形状のアンテナで、6面それぞれの面で電波を測定。さまざまな到来方向の電波を測定できるために通信環境の不安定なポイントを可視化できる。電波測定には高額な機器群でそれぞれの方向に測定する必要があったが、このアンテナであれば、その場に持っていくだけで簡単に測定可能という利点がある。

photophoto 6面で電波を測定する多面体アンテナ(左)とそれぞれの面での電波の測定状況。1面を手で覆うと測定値が急減するなどの動きを示した(クリックで拡大)

 PSSJでは、これらのアンテナでの測定だけでなく、基地局設置や通信環境改善施策に直結するところまでソリューションとして提供していることが特徴である。具体的には、設置予定機器の電波暗室での測定結果や、多面体アンテナで取得した外部環境での測定情報を組み合わせた情報を基に、詳細シミュレーションを行い、最適な機器設置や改善などを提案する。

photo 詳細シミュレーションのイメージ図(クリックで拡大)出典:PSSJ

パナソニックグループの内部ノウハウを活用

 このソリューションを実現できた理由として大きいのが、パナソニックグループの内部ノウハウとして既に確立していたという点である。パナソニックグループではB2BからB2Cまでさまざまな機器を展開しているが、通信に関連する機器も数多く開発している。そのため、設計開発においてこれらのシミュレーションなどを既に活用していた。「パナソニック内で培ったさまざまなノウハウの外部展開に現在積極的に取り組んでおり、無線電波の可視化サービスはその一環。今後もさまざまなソリューションを展開していく」(説明員)としている。

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