次世代のWi-Fiセキュリティ規格「WPA3」を発表組み込み開発ニュース

Wi-Fi Allianceは、Wi-Fi保護機能を強化した次世代Wi-Fiセキュリティ規格「Wi-Fi CERTIFIED WPA3」を発表した。Wi-Fiセキュリティの簡素化、よりレジリエントな認証、機密データの強固な暗号化を実現する。

» 2018年07月19日 08時00分 公開
[MONOist]

 Wi-Fi Allianceは2018年6月25日、Wi-Fi保護機能を強化した次世代Wi-Fiセキュリティ規格「Wi-Fi CERTIFIED WPA3」を発表した。個人向け「WPA3-Personal」と、企業向け「WPA3-Enterprise」を用意。Wi-Fiセキュリティの簡素化、よりレジリエントな認証、機密データの強固な暗号化に対応する。WPA2デバイスの相互運用性とセキュリティは、引き続き確保する。

 WPA3-Personalは、セキュリティ強度の低いパスワードでも、レジリエントなパスワードベースの認証を提供する。同等性同時認証を活用して、第三者によるパスワード推測からユーザーを保護する。

 WPA3-Enterpriseは、192ビットの暗号強度で機密データを保護する。192ビットのセキュリティスイートによって、暗号化ツールの組み合わせをWPA3ネットワーク全体にわたって実装する。

 併せて、ディスプレイを持たないWi-Fiデバイス向け接続プログラム「Wi-Fi CERTIFIED Easy Connect」も発表。スマートフォンなど別のデバイスを使用し、製品のQRコードをスキャンするだけで、高度なセキュリティ基準を維持しながらデバイスをWi-Fiネットワークに追加できる。

 また、同年6月には、オープンWi-Fiネットワークのユーザー向け認定プログラム「Wi-Fi CERTIFIED Enhanced Open」を発表。空港やホテルなどでネットワークの利便性と使いやすさを維持しながら、ユーザーのデータ保護機能を提供する。

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