IoTやAIで、製造業のスマートファクトリー化を支援するソリューション製造マネジメントニュース

インターネットイニシアティブと平田機工は、製造業のスマートファクトリー化やプロセス改革を推進するソリューション「Cognitive Factory」を発表した。IoTやAI技術を活用して、ものづくり現場のPDCAサイクルを自動化、最適化する。

» 2018年07月24日 09時00分 公開
[MONOist]

 インターネットイニシアティブ(IIJ)と平田機工は2018年7月3日、両社が開発した、製造業のスマートファクトリー化やプロセス改革を推進するソリューション「Cognitive Factory(コグニティブ・ファクトリー)」について発表した。同年9月1日から提供開始する。

 同ソリューションは、情報通信技術(ICT)を活用し、製造現場のデジタルトランスフォーメーションの促進に貢献する。IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)技術によって生産管理を自動化・最適化し、販売力や供給力、人材育成といった付加価値を創出する。

 Cognitive Factory導入に当たって提供される、ものづくり改革コンサルティングは、課題の分析や導入計画の段階からコンサルティングを実施し、Plan(計画)―Do(実行)―Check(評価)―Act(改善)のPDCAサイクルを支援する。

 また、同ソリューションは、デジタル化から自動最適化までを支援する4段階のラインアップを用意する。Step1では、ビデオ通話をはじめとするコミュニケーションツールや監視カメラ、IoTセンサーなどを生産ラインに導入することで、設備異常の自動検知や機器故障時に遠隔で対応指示を出すなどを可能にする。

 Step2では、情報管理を自動化。センサーから自動取得したデータをはじめ、生産計画や実績、設備の稼働状況などの情報について、管理を自動化し、可視化する。

 Step3では、生産ラインから取得したデータをAI解析技術で分析して設備の故障や部品交換の予測を可能にし、生産良品率や設備稼働率を向上する。そして、Step4のPDCAサイクル自動化により、特注品を標準品と同様の納期やコストで生産できるようになる。Step3とStep4に関しては2019年以降、順次提供していく。

 料金は、導入時の「ものづくり改革コンサルティング」が2カ月で300万円から。他に一例として、カメラやセンサーをラインに導入して生産活動を効率化する「Step1」の初期費用が200万円から、月額料金が20万円からとなっている。

photo 「Cognitive Factory」全体像(クリックで拡大) 出典:インターネットイニシアティブ

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