空飛ぶタクシーやドローンの開発企業を支援する新ソリューションを提供開始製造ITニュース

ダッソー・システムズは、航空宇宙・防衛産業向けのインダストリー・ソリューション・エクスペリエンス「リインベント・ザ・スカイ」の提供を開始する。スタートアップ企業や新規参入企業、小規模OEMでの開発に仕様を特化している。

» 2018年08月14日 09時00分 公開
[MONOist]

 ダッソー・システムズは2018年7月20日、航空宇宙・防衛産業向けのインダストリー・ソリューション・エクスペリエンス「リインベント・ザ・スカイ」の提供を開始すると発表した。同社の「3Dエクスペリエンス・プラットフォーム(3D Experience Platform)」を基盤とし、航空モビリティの構想から試作までの一連のプロセスをカバーしており、軽飛行機や無人航空機の開発を支援する。

 バーチャル技術の進化や普及により、航空産業では小規模で革新的な企業が市場に参入し始めている。こうした企業は、自律飛行可能な空飛ぶ電動タクシーや宅配ドローンといった、さまざまな航空モビリティソリューションを考案している。

 軽飛行機や多目的ドローンのニーズは、2020年までに150億ドル(約1兆7億円)に達すると予想される。陸上や空中ベースで進行中のモビリティプロジェクトの数は世界全体で450以上にも上り、競争開発はますます激しくなる。

 同ソリューションの仕様は、スタートアップ企業や新規参入企業、小規模OEMでの開発に特化している。業界標準のセキュアな単一環境から、デジタル設計やシミュレーションなどの各アプリケーションにクラウドベースでアクセスできる。これにより、迅速かつ簡単に開発を進められ、コストを抑えつつも、試作機の開発時間を従来の半分に短縮できる。

 チームメンバーが複数の部門にまたがる場合も、リアルタイムに連携して要件を定義できる。初期構想から製造段階までのトレーサビリティーも確保。共通するプロセスや部品も再利用可能で、早期の意思決定によりエラーも低減できる。

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