AIを活用した予防医療に向けて共創を開始医療機器ニュース

倉敷中央病院とNECは、2019年6月にオープンする「倉敷中央病院付属 予防医療プラザ」において、NECのAIを活用したソフトウェア「NEC健診結果予測シミュレーション」を用い、予防医療に向けた共創活動を開始する。

» 2018年09月03日 15時00分 公開
[MONOist]

 倉敷中央病院とNECは2018年8月22日、2019年6月にオープンする「倉敷中央病院付属 予防医療プラザ(予防医療プラザ)」において、AI(人工知能)を活用した予防医療に向けた共創活動を開始すると発表した。

 両者は、NECのAI技術である「異種混合学習技術」を活用したソフトウェア「NEC健診結果予測シミュレーション」を用いて、倉敷中央病院総合保健管理センターに蓄積されている過去5年間約6万人分の健康診断データを分析し、健診結果の予測の精度向上に取り組む。

 また、倉敷中央病院に蓄積されている診療データも組み合わせて分析し、生活習慣と診療データの関連性を検証。発症予測まで視野に入れた技術検証を進め、予防医療プラザで利活用することも検討している。

 NEC健診結果予測シミュレーションは、健康診断データや生活習慣データを分析し、生活習慣病の判定に関係が深い9種類の検査値を数年後まで予測する。また、対象者が生活習慣を見直した際の将来的な検査値のシミュレーションを行い、対象者の行動変容を促せるという。

photo 「NEC健診結果予測シミュレーション」の利用イメージ(クリックで拡大) 出典:NEC

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