製造分析プラットフォームを提供開始、製造現場でのIoT活用が容易に製造ITニュース

マクニカネットワークスは、Sight Machineと日本における代理店契約を締結した。同社の製造分析プラットフォーム「EMV License」「EMA License」を年間サブスクリプションライセンスで提供する。

» 2018年09月21日 09時00分 公開
[MONOist]

 マクニカネットワークスは2018年9月4日、Sight Machineと日本における代理店契約を締結したと発表した。同社の製造分析プラットフォーム「EMV License(イーエムブイライセンス)」「EMA License(イーエムエーライセンス)」を年間サブスクリプションライセンスで提供する。

 同製品は、製造現場のセンサーデータや製造データ、画像データなどのさまざまなデータをひも付けし、一元的な管理・可視化・分析を可能にする。Sight Machineの独自技術「AIデータパイプライン」を活用し、マシンサイクルやプロセス挙動、部品特性など、製造現場独自の観点でデジタルツインの情報に変換し、データを整理する。データを専用プラットフォームに取り込むだけで、稼働率の可視化や品質改善、設備保全の解析ができる。

ダッシュボードは、ユーザー自身で柔軟に作成できる。リアルタイムの可視化に加え、カーブフィッティング分析や記述統計分析、統計的プロセス制御などの解析も可能だ。他に、各データを意味付けし、複数のデータをひも付けするデータのコンテキスト化により、出力や他社BIツールでの分析に対応する。また、製造データの形式を問わないため、既存データを変更することなく利用できる。

 同製品を導入することで、例えば経営層は、各工場間のKPIを比較して製造を最適化できる。工場長は生産量や稼働状況の概要を、ライン担当者は設備状態をそれぞれ把握し、リアルタイムで対処することが可能になるとしている。

photo 経営層の工場全体の監視や工場間比較への利用(クリックで拡大) 出典:マクニカネットワークス
photo 工場長の工場の生産状況の可視化への利用(クリックで拡大) 出典:マクニカネットワークス
photo 製造ライン担当者の設備状況把握への利用(クリックで拡大) 出典:マクニカネットワークス

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