クラウドワーカーを活用した学習データ作成用アノテーションサービスを開始人工知能ニュース

ユニメディアは、ディープラーニングモデル構築のための学習データ作成用アノテーションサービス「ANNOTEQ」の提供を開始した。専任作業者やクラウドワーカーを活用し、大量のデータセット構築を迅速に実施できる。

» 2018年10月11日 08時00分 公開
[MONOist]

 ユニメディアは2018年9月20日、ディープラーニングモデル構築のための学習データ作成用アノテーションサービス「ANNOTEQ」の提供を開始した。専任作業者やクラウドワーカーを活用し、大量のデータセット構築を迅速に実施できる。利用料金は20万円から。

photo アノテーションサービス「ANNOTEQ」 出典:ユニメディア

 AI(人工知能)サービスのためのディープラーニングモデルを構築するには、大量のアノテーション済み学習データセットが必要となる。一方で、無料提供の学習データセットなどは限定的かつ汎用的なものが多く、各社固有のディープラーニングモデルに対応する高精度なデータセットを集めるのは困難だった。

 ANNOTEQは、実働100万人以上のクラウドワーカーを活用し、1週間10万件以上の作業に対応できる。高難易度な作業や作業の品質管理工程を専任作業者が担当するなど、専任作業者とクラウドワーカーが内容に応じて業務を分担し、高精度な作業を行う。顧客の要望に応じて、短納期の作業や複数回の分納などにも対応する。

 また、学習前のデータセットに対するアノテーション作業だけでなく、学習前のデータセットの構築も可能だ。Web情報に加え、活用現実世界に存在するデータ収集にも対応する。

 サービスの第1弾として、画像/動画の分類および適正判定、動画音声の文字起こし、自然言語分類、音声適正判定など、学習データのアノテーション作業を提供する。他に、画像/動画データや手書き文字データなど、学習データの収集にも対応する。さらに今後は、物体検出や物体領域抽出などにも順次対応する他、アノテーション作業のためのAPIなども提供する予定としている。

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