CEATEC JAPAN 2018 特集
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» 2018年10月17日 09時00分 公開

CEATEC 2018:商社だからできる提案、高性能イメージセンサーとAIの融合

UKCホールディングス(以下、UKC)は2018年10月16日、AI(人工知能)を用いた画像認識機能を搭載する「カメラモニタリングシステム」を発表した。物体検知が可能な電子ミラーなど車載用途を始めとして、FAや産業IoT(モノのインターネット)分野への応用を目指す。

[松本貴志,MONOist]

 UKCホールディングス(以下、UKC)は2018年10月16日、AI(人工知能)を用いた画像認識機能を搭載する「カメラモニタリングシステム」を発表した。物体検知が可能な電子ミラーなど車載用途を始めとして、FAや産業IoT(モノのインターネット)分野への応用を目指す。

カメラモニタリングシステムを車載した場合のイメージ(クリックで拡大)

 今回発表されたカメラモニタリングシステムは、ソニー系エレクトロニクス商社としてソニー製イメージセンサーの使いこなしに実績があるUKCと、組み込み向け小型GPUやAI技術を得意とするディジタルメディアプロフェッショナル(以下、DMP)が共同で開発したもの。UKCが画像処理を行う「FPGAメインボード」の開発と、カメラとディスプレイを含めた製品全体のインテグレーションを担当し、DMPがAIを用いた画像内の物体を認識する「物体認識ボード」の開発を担当した。

カメラモニタリングシステムの構成(クリックで拡大)

 同システムは、フルHDとHDR、LEDフリッカー抑制に対応したソニー製車載向け高感度イメージセンサー「IMX390CQV」を3個搭載。3台のディスプレイに各イメージセンサーで得られた最大1080p、60fps映像を出力するため、「高精細な映像を高フレームレートで低遅延に出力する画像処理技術の開発では、ソニー製イメージセンサーの取り扱い経験に長けるUKCの強みが生きた」(UKC担当者)とする。FPGAメインボードに搭載され、画像処理を行うチップはXilinx製FPGAだ。

左:CEATECで展示されたIMX390CQVを搭載するカメラモジュール 右:FPGAメインボード(クリックで拡大)

 物体認識ボードでは、DMPが開発したエッジAIプロセッサIP(Intellectual Property)「DV500」をFPGAに実装。カメラから得られた画像データを基に、画像内の物体検出を行う「SSD(Single Shot MultiBox Detector)」や、物体のセグメンテーションを行う「SegNet」といったディープニューラルネットワークを高速に処理する。これにより、同システムは「単なる電子ミラーではなく、車両後方から高速に迫るバイクなど、ドライバーに迫る危険を警告する機能なども実装できるプラットフォーム」(UKC担当者)として、自動運転を見据えた機能を持つことが特徴だ。

左:エッジAIプロセッサIP「DV500」で処理できるディープニューラルネットワーク 右:実車に搭載したシステムにおいてもバイクや車を検知していた(クリックで拡大)

 現在、両社は同システムの機能改善を継続中で、詳細な仕様は2019年1月に開催されるイベントで発表すると予告。同年2月からの販売開始を予定し、2021年には30億円、2022年には50億円の売上目標を立てている。同製品は、「CEATEC JAPAN 2018」(2018年10月16〜19日、幕張メッセ)のUKCブースで参考展示している。

CEATECで展示された物体認識ボード(クリックで拡大)

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