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» 2018年10月26日 07時00分 公開

ロボット開発ニュース:パナソニックが中国最大の火鍋チェーンの厨房を自動化も「まだ序章にすぎない」 (1/2)

パナソニック コネクティッドソリューションズ社は、中国を中心に火鍋チェーンを展開する海底撈(ハイディーラオインターナショナル)が2018年10月28日にオープンする「北京自動化1号店」に、来店客が注文した火鍋の食材が載った皿をロボットが自動で取り出して並べる「自動おかず倉庫」を導入すると発表した。

[朴尚洙,MONOist]

 パナソニック コネクティッドソリューションズ社(以下、CNS社)は2018年10月25日、東京都内で会見を開き、中国を中心に火鍋チェーンを展開する海底撈(ハイディーラオインターナショナル)が同年10月28日にオープンする「北京自動化1号店」に、来店客が注文した火鍋の食材が載った皿をロボットが自動で取り出して並べる「自動おかず倉庫」を導入すると発表した。CNS社が展開する「現場プロセスイノベーション」の成果の1つで、今後は海底撈が展開する世界363店舗への導入を目指す。

 会見には、CNS社 社長の樋口泰行氏と、海底撈を創業した董事長の張勇氏が登壇した。樋口氏は「中国で急成長中の海底撈は注目を集める企業だ。そんな海底撈トップの張氏と会ったのは2017年4月で、そこからレストランの厨房作業の自動化に向けた取り組みをスピード感を持って進めてきた」と語る。

 張氏は「他の産業と違い、外食産業はまだまだ非効率。サービス業といわれる外食産業だが、実際にはお客さまとの接点以外はほぼ製造業と言っていい。この点について樋口氏と共通認識がある。日本の技術力と、IoT、インターネット、クラウドなどの活用で、旧態依然の外食産業の構造をイノベーションしていく」と述べる。

海底撈の張勇氏(左)とCNS社の樋口泰行氏(右) 海底撈の張勇氏(左)とCNS社の樋口泰行氏(右)

 海底撈の火鍋は、来店客が求める肉や野菜などの食材をオーダー端末から選んで注文する方式を採用している。現行の店舗では、厨房のスタッフがそれぞれの注文に対して皿に食材を盛り付けてトレーに並べ、フロアのスタッフが来店客のテーブルまで配膳していた。

 自動おかず倉庫では、オーダー端末からの注文に合わせて、食材が盛り付けられた皿を選んでトレーに並べる作業をロボットが自動で行う。各食材の皿への盛り付けは、物流センターであらかじめ行っておき、食材ごとに皿を仕分けて並べた搬送台車を店舗の自動おかず倉庫に運ぶ。自動おかず倉庫のロボットは、この搬送台車から注文された食材に対応する皿をとってトレーに並べる。食材を盛り付ける皿は、RFIDで管理しており、食材の種類や盛り付け時刻などをデータとして把握できるようになっている。

「北京自動化1号店」に導入する「自動おかず倉庫」の概要「自動おかず倉庫」の模型 「北京自動化1号店」に導入する「自動おかず倉庫」の概要(左)とその模型(右)(クリックで拡大) 出典:パナソニック

 これにより、自動おかず倉庫内の無人化が可能になるとともに、倉庫内を冷蔵庫と同じ0〜4℃の冷温状態に保てるので高い衛生性を確保できる。もちろん、自動化による人員削減にもつなげられる。これらの他、食材盛り付けやトレーへ並べる作業で発生する人的ミスの排除も可能だ。

「北京自動化1号店」のイメージ 「北京自動化1号店」のイメージ。「自動おかず倉庫」で食材の皿を並べたトレーをテーブルまで運ぶのは運搬ロボットで行う。トレーを運搬ロボットに置く作業、運搬ロボットからテーブルへのトレーの配膳はフロアスタッフが行うので“完全自動”というわけではない(クリックで拡大) 出典:パナソニック
ロボットが食材の皿をピックアップしトレーに並べる様子ロボットが食材の皿をピックアップしトレーに並べる様子ロボットが食材の皿をピックアップしトレーに並べる様子 「自動おかず倉庫」の中でロボットが食材の皿をピックアップしトレーに並べる様子(クリックで拡大) 出典:パナソニック
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